【028】どこがどうということの書かれたもの By Ohtani Takashi 言葉と経験のネットワーク 見えている範囲から見えてないところを 予測する想像力の罪。 「文脈」という言葉は、実は大きな意味から小さな意味まであって、例えば通常使う文脈という意味は、と、ここまで読めばこの続きは、一般に使われている文脈という言葉は小さな意味でしかなくて、もっと大きな意味としての文脈もあるというようなことを、さっきの「、と、ここまで」のところまで読んだぐらいでなんとなくわかってしまうようなことを文脈といったりする。 「ここまで読めば」のあたりで読者が予測する結論的なことからずれた続きを書いてしまうと、フェイント。心の置きどころがわからず留保が起こるから、つまり、文章に費やされている文字数は、個々の文字のもつ情報の伝達というよりは、この文脈の構築に費やされるので、同じだけ費やすなら、違法建築を建ててやれ。 Share: