February 10, 2015

【073】自宅に職人がいる心地よさ

職人は身についた自身の所作の中に居る。
考えない美。
リュック屋をはじめたので、自宅がリュック工房になって、リュック職人がせっせと作業している。

職人の作業には迷いがなく、ひと繋がりになっていて、小気味よいリズムがある。所作が安定していて、道具が適切に使われている。

それは、川の流れを見ている時、焚き火の炎を見ている時、初夏の風に吹かれている時にも似ている。

考え事をやめることが難しい僕にとって、それらは考え事を穏やかにスローダウンさせてくれる。僕の存在とは無関係に確かなものが流れてゆく。心地よい。


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