January 31, 2015

【067】コートは解決した。

まったくおしゃれな感じがしないのもいい。 冬場、毎日着ているのがバブアーのオイルドコート。オイルが綿の生地に染み込ませてあって、防水、防風効果が高く、丈夫。そして重い。 以前はオイルのにおいがきつく、電車に乗れるコートではなかったらしいけれど、最近のオイルはほとんどにおわないから、普通のコートのように着ている。 もともとは狩猟や乗馬をする人が着ていたらしく、ダウンジャケットやフリースのような暖かな快適さを求めるというよりは、...

January 30, 2015

【066】今や考えすぎずに生きるなんて時代遅れである。

空を撮ろうとしたら、思い切り手前にピントが合った。 もっと手前には眼球があって、本当はそれしか見えていない。 前回の続き。 今という時の特徴は、無根拠、無目的が生身の人間に露骨に迫ってくることである。だから、ごくノーマルに今を生きようとしても「なぜ居るのか、なぜ生きるのか」あるいは「なぜ死なないのか」を自分自身から常に問われてしまう。 毎日、やらねばならないことが淡々と通り過ぎて行き、気が付くと死が目の前に迫っているとい...

January 29, 2015

【065】現代における「新しい物」は少ない要素で成立する。反ブリコラージュ論。

革は厚みが違うだけで特性が大きくかわる。 「深さ」のある素材。 今や物だけでなく材料の種類もあふれている。必要な用途に合わせて「だったら、ここにあるこれを追加すればいい」とその都度都合よく要素を追加していくことは、機能としての物体を成立させるのに、ものすごく安易な方法で、そういう「寄せ集め」という意味で「ブリコラージュ」は好きになれない。 もう大概のことは手段さえ選ばなければ実現するのだから、実現すること自体に新しさはやせ細...

January 28, 2015

【064】「かゆい空」と言葉はぷにょぷにょしたもので常に再構築され続けているネットワーク。

空の空き地、つまり空き空。 ある言葉単体は、水風船のようにふにゅふにゅとしていて、よく化粧水なんかのCMで、ぷるぷるした赤ちゃんのような肌に細胞がよみがえります、という説明で使われるイメージ図のような感じで、その言葉のイメージは触ると形を変える。 このふにゅふにゅぷるぷるしたの言葉単体を触っているのが気持ちよくて、いつまでも触っていてしまう。 「大谷」という実在する人をイメージさせる語のそばに持ってくる語として、「役に立つ」...

January 23, 2015

【063】持ち寄り食会における精神性。

空き地は不意に現れるけれど、 ずっと以前からそこにある。 持ち寄り食会とは、 まず、自分がほしい物を買うために自分がほしい物を知らねばならない。 他人のためにではない。 他人という自分の外にあるものを自分から引き剥がさねばならない。 しかし、自分というものをその瞬間決定付けるのは、自分の外である。 様々な外によってその時の自分が決定されるからである。 つまり、一度、外を引き剥がした自分が改めて外に触れるのである。 さらに、...

January 22, 2015

【062】自分だけを使って戦う戦い方。

タイトルも写真も見事の一言。 けんちゃんのブログのこのエントリー、 「全力で太る努力をしたけど無理だった」 迫力がある。見事である。 何かうまく関連する話題で僕もブログを書いて引用しようと半日考えたけど、もう何も付け足すようなことがなかった。 「自分の容姿への不満足」「思い通りに行かないダイエット」という自分の投影や「直接本人でない人への攻撃」「世間の常識を使った攻撃」など、ありふれているけれどとても厄介な敵に対...

【061】持ち寄り食会と名付ける。

将棋の対局に棋譜が残るように、 メニューを残してみている。 東山のアパートにぱーちゃん、高向くん、澪と僕の4人でいて、夜ご飯を食べようとなった。二条のイオンに行ってなんか買ってこようということで、店内についてから急遽、一人800円の「持ち寄り食会」をすることにした。 持ち寄り食会(しょっかい)というのは、以前「2000円忘年会」とか「1500円新年会」とか呼んでいたもので、小林けんちゃんのブログで「ほっぽられたものがない気持ち...

January 21, 2015

【060】ついでにじゃなくてわざわざ来ました。

猫についでにはない。 わざわざ人が困ることをする。 ついでにができない。 トイレに行ったついでに飲み物を取ってくる。 東京に行ったついでに美術館に寄る。 と、飲み物は忘れ、展示はおもしろくない。 何かの用事で会う人に、ついでに別の話をしようと思っていたりすると、実際に話ができたとしてもろくな話にならずに後悔する。 どうしても話がしたい、むしろ話のほうが重要だと、そういう場合は、頭のなかで逆にすることにしている。最初の用事...

January 20, 2015

【059】ブログがたのしい。

書いて一日が終わり、 しばらくすると書かれる一日が始まる。 夜、ブログを書く時間がとてもうれしい。 今日は何を書こうかと考えている時間もうれしいし、 書いている時間もうれしい。 だいたい、書いてすぐには公開せずに、 翌朝あたりにスケジューリングしておく。 そうするとなんとなく他人が書いたような気がしてくる。 そして、事実、それを読む頃には、僕はもう別人になっている。 昔書いたブログのエントリーを読むのもうれしくて、 思わず「...

January 19, 2015

【058】読むことは書くことの逆過程ではない。

同時に同地点から同方向を見ていたとしても、 何を見ているかは異なる。視界の面白さ。 わかりにくいブログが続いてますが、書き残しておきたいと思うことなので、もうしばらく辛抱してくださいませ。 読むという行為は、書かれた言葉から書いた人の視界を得ることである。 書くというのは、自分の中に湧き出てきた霧のようなものをなるべくそのままの形で外に取り出すということで、霧と書くとあの白い霧を思い浮かべてしまうけれど、もっととらえどころ...

January 18, 2015

【057】言葉というものは思っている以上にあやふやなのだと思う。

厳密に同時刻に同じ景色を見るというのも、 それだけで奇跡。視点の高さだって違う。 言語化するというと、何か不定形のものに確固たる形を与えたかのように思えるけれど、どうにかこうにか言葉として出してみたというだけで、現した人にとっても、それがうまく言い得ているかどうかは、その都度レベルが違って、これはうまく言えた、これはいまいちだったというような差が出る。 もちろん「うまく言えた」と思える瞬間は、言った人にとってはとても幸福で、そ...

January 17, 2015

【056】書くことほど身を切ることはない

久しぶりに空き地。 囲われた空き地は動物園の動物のよう。 自分の文章を読み返すのが大好きなんだけど、それでも時々どうしようもなく醜さが見えてきて、消えてしまえばいいのにと思ったりする。 書くこと、文字にすることは、その醜さを永遠のものとすることだから、この恐ろしさはいつまでたっても慣れることがない。 消えない、残るということは、強大な権力を築くこともできるけれど、強烈な恥を晒し続けることにもなる。 だいたい、書こうと思って...

January 16, 2015

【055】ペンは2本。

道具は、使うのが好きなので、使えないと気分が悪い。 「大事にしまっておく」のはとても雑な扱いだと思う。 ペンは二本しか使わなくなった。 ブルーブラックのインクを入れたペリカン(緑縞)。 赤のインクを入れたラミーサファリ(黄色)。 ラミーサファリはカートリッジではなくコンバーターを入れて、ちゅーちゅーとインクを吸い上げる。ペリカンはお尻のところをくるくる回してこちらも、ちゅーちゅーとインクを吸い上げる。ハクキンカイロの時にも書...

January 15, 2015

【054】名刺入れを財布にしている。

小さく折ったお札で会話も広がる、 こともたまーにある。 「薄い財布」が流行っているけれど、僕は名刺入れを財布にしている。3年ほど前、それまで使っていた財布がボロボロになったのをきっかけに手元にあったので移行してみたらとても使い勝手が良かったので、それ以来愛用。 入れているものは、 カード類4枚  ・運転免許証  ・銀行キャッシュカード  ・クレジットカード  ・ICOCA(ICカード乗車券) お札は写真のように横長に4つに...

January 14, 2015

【053】白湯を飲む。

美味しいとか不味いとか味がないとか栄養がとか、 そういうことと無関係な「純粋飲料」。 朝起きたら一杯の白湯を飲む。 朝だけじゃなくて、1日に2、3回ぐらい飲む。 白湯は「パイタン」ではなく「さゆ」と読みます。 白湯といえば思い出すのが吐山継彦さんのこのブログ。 http://d.hatena.ne.jp/thayama/20100326 これを読んでから白湯がどことなく恰好いい物に思えてきたのをよく覚えている。 「ブルースと...

January 13, 2015

【052】気がついたら買ったものすべてトップバリュだった。

キャッチコピーは死んだ。 「こってり」とか「たっぷり」より安価な定番が勝つ時代。 昨日、澪と二人で東山のアパートに行ってゼミの本を読んで、近くを散策ついでに市民活動センターの予約をとったりしていたら、夕方になってお腹も減ってきたので、ちょっと何か買ってアパートの部屋で食べて帰ろうとなった。 二条通にイオンがあって、入り口はそうでもないのだけれど、このイオン、中に入ると広くて品揃えも豊富。特に酒コーナーがリカーマウンテン顔負けで...

January 12, 2015

【051】フリースの攻防、ユニクロへ行く。

失われているからこそ懐かしいという感情が起こる、 というイメージ写真。 昨日のフリースを持ってユニクロへ行った。レジで回収お願いしますと言ったら、 「エスカレーター前に回収ボックスがあります」 と案内された。 昨日ほんのちょっと期待していた20年物のフリースについての会話は全くなかった。 いや、それどころか交わした言葉はフリースそのものについてではなく、回収ボックスについてのものだった。 まぁ、あの明るく整った店内できっちり...

January 11, 2015

【050】ずっと着続けてきた赤いフリースの攻防

全体にくたびれ感はある。 やや鈍い赤色は気に入っていた。 冬場、制服のようにひたすら着続けてきたユニクロの赤いフリースがある。大学の頃買ったもので、ユニクロがフリースを大量に売りだした頃の物だからもう20年弱になる。特別気に入っているというわけではないけれど、着やすいという理由で冬場は毎年ずーっと着続けてきた。 もうフリース独特のふんわりした感じはなくなって、かなり薄手のぺったんこな生地になってしまったけれど、縫製はしっかりし...

【048】音の世界と文字の世界

想像以上にもっちゃリしたしゃべり方で とてもうれしい。 これはすごいことだなぁと思う。 『吉本隆明の183講演 フリーアーカイブ計画』 言いよどみ、言い直し、無言を含んだ声の記録。 文字と音はとても大きな隔たりがあって、 それは実は世界を二分する戦いなんじゃないかと思ったりする。 僕はどちらかというと文字の陣営に属していて、 でも、対岸の音の陣営に憧れを持っている。 文字の世界に音の残り香を残すようなこと、 音の世界に文字...

January 10, 2015

【047】だらだらできる場所

能の「くつろぐ」は、演者が観客に背を向けた状態で、 その場にいないことになるらしい。 うちにはだらだら出来る場所がないと唐突に澪が言い出した。こたつがあってテレビがあって、だらだらできるような場所。そう言われるとない。うちは2階建てで、1階は半ばオープンな場所として、プライベートを感じさせる物はなるべく排除している。 2階は、3部屋あって、4畳半の和室と4畳半の元フローリングで今は畳を3枚入れた部屋と8畳程度のフローリング。最...

January 9, 2015

【046】ハクキンカイロにベンジンを注ぐのが楽しい

ポケットの中、 小さな「火」を持ち歩く。 冬場、何が困るかというと、指が冷えるのが困っていた。特にパソコン作業をすると指が冷えてしもやけになる。それだけのために部屋全体を温めるような暖房を導入する気になれなくて、結局我慢していた。そんな中、パートナーの澪がいいものを発見した。 ハクキンカイロ。 ハクキンカイロ/温熱用具/カイロ/ピーコックハクキンカイロ ハクキンウォーマー スタンダード ...価格:2,940円(税込、...

January 8, 2015

【045】たこ焼き鉄板を手放すかどうかの攻防

鉄の調理具は基本的には好きで、 それだけで評価が上がる。 街角でたこ焼き屋を見つけて、あ、食べたいなと思うことがあっても、つい、家で作ったほうが美味しいからと我慢してしまっていた。 実際、家で作ったほうが美味しい。そのための鉄板も結構気に入ってはいる。しかし、最近あまり使わなくなってきていた。 使わないなら持っていなくても良い。そうやってこれまで多くのものを手放してきて、そのたびに心地よい開放感があった。そこでたこ焼き用の鉄...

January 7, 2015

【044】東山のアパートで軽く飲む

お茶やコーヒーがなければ、 水かお湯を飲む。 東山茶室へ午後出向く。 部屋に入って大家さんからもらったガスストーブをつけているとT氏がやってくる。 それからT氏と話し込む。 カセットコンロでお湯を沸かして二人してお湯を飲みつつ話をする。 内容はここでしかできない話かと言われるとそんなことはないと思うけれど、 話ができた事自体は今日ここで会ったからで、 そんなことのためにこの場所はあるのかなと思う。 夕方一旦、部屋を出て、散...

【043】誰か一人が「そこにいる」とその場は成り立つ

「こんな計画ーー有るものをそれである有るものにしておこうというーーは、 あの無関心ということと正反対のことなのですから。」ハイデガー 昨日書いた「1500円新年会」は、どことなくゼミと似ているなぁと思っていた。 何が似ているんだろうと考えていて、思い当たったのは、ゼミの本の選び方だった。 まるネコ堂ゼミでこれまで読んできた本は、 パウロ・フレイレ『被抑圧者の教育学』 保坂和志『考える練習』 椹木野衣『日本・現代・美術』 ミヒャ...

January 6, 2015

【042】自分勝手たちによる最高の「1500円新年会」

品目を披露し合った直後のテーブル。 まとまりというものを拒絶する強い意志を感じる。 すでにパートナーの澪がブログに書いているけれど、僕も書く。 5日の夜に新年会をやった。 「1500円新年会」。 参加者は友人のぱーちゃん、澪、僕。 ルールは「予算1500円程度で、自分が食べたい、飲みたいものを買ってくる」。 料理の素材あり、酒あり、加工品あり、お菓子あり、なんでもOK。 他人のことは一切考える必要なく、自分が欲しいものを買...

【041】東山の茶室

立派な契約書。 保証人も必要。 昨日、フル装備と書いたけれど、さらに装備というか「何か」が増えた。 以前、「茶室を持つ(かも)」と書いた東山のアパートを借りた。 京阪三条から徒歩10分ほどの、僕からしたら大都会の真ん中。 借り主は僕で契約しているけれど、僕を含む4人の仲間で家賃などを負担する。 江戸間の六畳間と、押入れと流しがある京間の二畳の二部屋。 本当はこれでも広すぎるので、同じ階の一部屋の部屋があいたらそちらに移る...

January 5, 2015

【040】フル装備の生活

リフォーム直後の二階の部屋は 今でもほぼこのままで持て余している。 家にあるものをできるだけ減らしたい。この2年ほどそんなことを考えて、かなりの物を処分してきた。個数で言えば2000点ぐらいか。 その結果、普通の家にはあるだろうけれど、うちにはないという物も出てきた。テレビ、掃除機、炊飯器あたりの家電など。 しかし、一方で普通の家にはないだろうけれど、うちにはあるという物もある。七輪、火鉢、多種のスパイスもそうかもしれない。...

January 4, 2015

【039】思いつきではなく、ずっと昔からそこにあった

雪が積もると 足跡を見るのはたやすい。 思いつくのが楽しくなくなってきた。 僕は、思いつくという快楽にとらわれていた時期が長かった。 誰も考えたことがないようなことを思いつく、そんなことに憧れがあった。 思いつきは、祭りの馬鹿騒ぎのようで、その瞬間の体温の上昇はあとで後悔とともに下降する。酒を飲んだ翌朝のように。 そんなことよりも、いつからそこにあったのかわからないけれど、気が付くとそばにあって、どうしてもそれに囚われてし...

January 2, 2015

【038】「死去されているので削除」

生きている間は何年も放置されたはずなのに、 死んでから半年で処理しなければと思うのはなぜか。 今日、実家のポストを覗くと年賀状の束があった。予想はしていたけれど、父が死んだことを知らない人がまだたくさんいる。どことなく申し訳無く感じる。 そんなことを思いながら束を見ていたら、住所の最後に「死去されているので削除」と書いてあるものを一枚見つけた。 あとでデータを削除しようとしたのだけれど、削除しそこねて出してしまったのだろう。...

January 1, 2015

【037】『モモ』ゼミを終えて

パッケージまで含めて『モモ』という舞台、 とエンデは考えているに違いない。 夜が明けて、年が明けて。 記念日だとか時間的な区切りというのを、もともとそんなに気にする方ではないのだけれど、昨年末から、リュック屋さんをオープンしたり、『モモ』のゼミが楽しかったりしたり、東山にアパートを借りるかもしれないといったことがいろいろと重なったので、ちょっと「今年は」みたいな気分になっている。 そのついでに、このブログもこれまで以上に書く...

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