January 17, 2015

【056】書くことほど身を切ることはない

久しぶりに空き地。
囲われた空き地は動物園の動物のよう。
自分の文章を読み返すのが大好きなんだけど、それでも時々どうしようもなく醜さが見えてきて、消えてしまえばいいのにと思ったりする。

書くこと、文字にすることは、その醜さを永遠のものとすることだから、この恐ろしさはいつまでたっても慣れることがない。

消えない、残るということは、強大な権力を築くこともできるけれど、強烈な恥を晒し続けることにもなる。

だいたい、書こうと思っていることがそのまま書けた試しがない。書こうと思っていることはいつも素晴らしいのに、いざ書かれるととても平凡。手っ取り早く奇をてらったり、その場しのぎの破天荒さに逃げたりしたくなる。

書こうと思っていることが書けたなら、死んでもいいと思うだろうな。


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