January 11, 2015

【050】ずっと着続けてきた赤いフリースの攻防

全体にくたびれ感はある。
やや鈍い赤色は気に入っていた。
冬場、制服のようにひたすら着続けてきたユニクロの赤いフリースがある。大学の頃買ったもので、ユニクロがフリースを大量に売りだした頃の物だからもう20年弱になる。特別気に入っているというわけではないけれど、着やすいという理由で冬場は毎年ずーっと着続けてきた。

もうフリース独特のふんわりした感じはなくなって、かなり薄手のぺったんこな生地になってしまったけれど、縫製はしっかりしていてどこにもほつれはない。遠目には20年物の古着には見えないはず。

その赤いフリース、実はこの冬、ほとんど着ていない。自分でも驚いている。服装の趣味が変化したというわけではないが、なぜか着ない。この時期まで着ていないのだから、たぶん春まで着ない。この冬着なければ、来年も着ない。

ユニクロでは全品回収しているというので、早速持って行くことにする。

「これは貴重な初期型ですね」
「プラボタンをプチンプチンと外すのがいいんですよね」

なんて会話があったら面白いけど、ないだろうな。


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