January 23, 2015

【063】持ち寄り食会における精神性。

空き地は不意に現れるけれど、
ずっと以前からそこにある。
持ち寄り食会とは、

まず、自分がほしい物を買うために自分がほしい物を知らねばならない。
他人のためにではない。
他人という自分の外にあるものを自分から引き剥がさねばならない。

しかし、自分というものをその瞬間決定付けるのは、自分の外である。
様々な外によってその時の自分が決定されるからである。
つまり、一度、外を引き剥がした自分が改めて外に触れるのである。

さらに、その外と触れていることによって生じている自分を改めて自分とし、その新たな自分の内に向かわなければ、自分がほしい物を知ることはできない。

そのためには、自らの欲をつかんでおかねばならない。欲を知らずに食を会わせることはできない。体の調子を整えておかねばならないのはそのためである。

その上で、その外と触れることによって生じている自分がほしい物が、他人の存在する場に落とされる時、その物を通して自分というもの全体が他人と出会うのである。

このように、自分の内と外とを行き来することによって、幾度と無く塗り替わる自分を見続け、その自分として他人と出会うのである。



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