January 13, 2015

【052】気がついたら買ったものすべてトップバリュだった。

キャッチコピーは死んだ。
「こってり」とか「たっぷり」より安価な定番が勝つ時代。
昨日、澪と二人で東山のアパートに行ってゼミの本を読んで、近くを散策ついでに市民活動センターの予約をとったりしていたら、夕方になってお腹も減ってきたので、ちょっと何か買ってアパートの部屋で食べて帰ろうとなった。

二条通にイオンがあって、入り口はそうでもないのだけれど、このイオン、中に入ると広くて品揃えも豊富。特に酒コーナーがリカーマウンテン顔負けで、キングサイズ(1750ml)のアーリータイムズなんて売ってるスーパーを初めて見た。

ちょっとだけ飲めればいいやとワンカップのコーナーへ行くと、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」のカップ酒があって、へーこんなのもプライベートブランドで作ってるのかと感心しつつ値段を見たら180mlで98円(税込)で、つきなみだけどジュースより安い。

ついでにアテにポテトチップス、小腹が空いたのでカップラーメン、家で食べるように袋入りのラーメンを買って、部屋に戻って広げたら写真の如く、すべてトップバリュだった。

何しろ値段が競合とくらべてダントツに安く設定されているので、よっぽど個別メーカーやブランドに思い入れが無い限り、トップバリュを買ってしまう。いやもう、無意識にどんなジャンルのものであっても、まずトップバリュを探す気がする。

なまじ商品内容で差別化する必要がないため、定番ど真ん中な味に作ってくると買う前から予想できるので安心感すらある。そのうちトップバリュの車とか家とか出るんじゃと思ったら、ほらもう、どんな車でどんな家かなんとなく想像がついてしまう。

カップ酒もポテトチップスもカップラーメンもインスタントラーメンも、メーカーが必死の思いで開発し、ライバルと戦い、商品ジャンルを形成し、確立してきたからこそ、こうやって「そういうモノ」として誰もが知るようになった。

格安のプライベートブランドはそういった歴史をまるごとかっさらっていくような感じがして応援したりされたいとは思わないけれど、東山のアパートで僕がやろうとしているような、できるだけ持たない「軽い暮らし」には、とても相性が良いのだと思う。なんともすっきりはしない。

とりあえず、できるだけ川端のフレスコで買おうとちょっぴり思った。


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