猫についでにはない。 わざわざ人が困ることをする。 |
トイレに行ったついでに飲み物を取ってくる。
東京に行ったついでに美術館に寄る。
と、飲み物は忘れ、展示はおもしろくない。
何かの用事で会う人に、ついでに別の話をしようと思っていたりすると、実際に話ができたとしてもろくな話にならずに後悔する。
どうしても話がしたい、むしろ話のほうが重要だと、そういう場合は、頭のなかで逆にすることにしている。最初の用事をついでにして、話の方をメインにする。こうすると用事は適当になるけれど話はできる。
もちろんほんとは、ついでになんかなしにして、わざわざすればいい。
わざわざ会いに行って、わざわざ話をすればいい。
ついでには、ついでにすればするほど、どんどんと自分が分かれていく。
僕はわざわざが好きだ。