無色透明無味無臭だったおしっこが、あ、いや味は知らないけど、おしっこ臭くなってきた。心なしか色もついてきた気がする。
うんちもだんだん固まってきたし、だんだん内臓が働き出してきた。手足はまだ思うようには動かせないのだから、解剖学者の三木成夫的に言えば、まずは体壁系よりも内臓系から整っていくということだろうか。
ここのところ、抱っこの要求が増えてきた気がする。正確には「抱っこをしてほしい」という欲求が独立して現れてきたというか。以前は、抱っこは、授乳や睡眠といった欲求に付随するものだったのが、抱っこそのものがほしいという感じに変わってきている気がする。
生まれた直後はとても単純に、お腹が減ったときだけ泣いて、お腹がいっぱいになれば直ちに眠っていたのだけど、その後だんだんとお腹がいっぱいになっても眠らないことが例外的に出てきている。やがて、お腹がいっぱいであることと寝ることのあいだの直接的な関係は薄れていくのだろう。
こういうこともひょっとすると、おしっこやうんちに色や形がついてきたこと、つまり内臓の発達と関係があるのかもしれない。