保健師の訪問日。体重を測ってもらう。5,660g。一日60g増。案の定「十分に体重は増えているのでミルクはなくてもいいですよ」と言われる。
ここ二日ほど、ミルクは一日1回までに減っている。抱っこバリエーションを増やしたり、散歩を取り入れたりして赤ん坊の欲求を紛らわしつつ、澪は澪で腕を回して肩こりをほぐして母乳の出をよくしてきた。そういったことが功を奏しつつある。母乳への完全移行が見えてきた。よかった。
おでこ、頭、頬の湿疹というかカサつきは、やはりちょっと「肌がデリケート」らしい。こちらも、2日ほど前から沐浴のときに石鹸でよく洗うようにして、かなり症状が良くなってきていた。あとは保湿。とりあえずベビーローションで良いようなので、塗ってみて様子を見る。「ひどくなるようなら〈早めに〉病院へ」と言われたので、一般的なレベルよりは気にしておいたほうがよさそう。
その他は特別、問題はなし。うつ伏せにしてあやしてみましょうと言われたので、やってみることにする。
だいたい、専門家からやってみろと言われたことは、一度やってみて、結果を検証するというやり方を僕たちはしている。専門家の強みは、知識と経験の多さで、大量の赤ん坊を見てきた(実際に経験として見たものと体系化された〈知〉として見たものの合計)ことに起因する。一方で、僕たち当該者の強みは、たった一人であるがゆえの接触と観察の濃度である。
何事も独自であることという縦糸(自己表出)と、体系的・集団的であることという横糸(指示表出)の織りなす布である。