October 30, 2018

【472】ふた家族分の味噌30キロを作る。(生後54日目)

澪となっちゃんで、味噌を作るというので、小林家の3人、けんちゃん、なっちゃん、いぶきがやってくる。その味噌の量というのが合計30キロで、でかい業務用の寸胴鍋でまる二回分大豆を煮る量である。

ここに写っているのだけで15キロ分。
これを2回やった。
澪もなっちゃんも味噌作りの経験は何度もあるから手際が良いというのはあるのだけれど、それぞれ1歳3ヶ月と生後54日目の子供がいる状況で、この量の味噌を仕込もうというのだから、これはなかなかすごい。

1歳児ともなるとこうやって共同作業に加わろうとする。
僕とけんちゃんは主に子供の守りをしていたのだけど、特に役割分担をしたわけでもなく、なんとなくそうなっていた。

こんな感じでゆるくやって、夕方には30キロちゃんと作り終わる。その後お茶を飲んだり晩御飯を作って食べたりもした。

平成最後の年の昭和以前の風景。
これって結構すごいことなのではないだろうか。なにがどうすごいのかよくわからないけれど、それでももう一度言っておくと、これってやっぱりすごいことだと思う。

こういうこと、つまり日常的にやっているわけではない、ちょっと特別で負荷が高いことを、小さな子供がいて何かと時間とパワーが取られがちな状況なのに、わりとさらっとできるようになること。このことのために、僕たちはたくさん考え、たくさん試してきた気がする。

発揮のしどころもはっきりしないタイプの能力なのだけど、我が家も小林家もともにこの能力値はかなり高い。この手のことをやっていくことには、もうすでに年季が入っている。

家という場所のもっている力は、複雑で相互に関連しあっている。
家という場所は、単純ではなくて、たぶんまだ全容が解明されていない。
だから保坂和志は「カンバセーション・ピース」を、家を主人公にして、書いた。



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