April 30, 2015

【140】薪は切ってから割ったほうがよかった。「弱い目的」が好き。

薪を作る。 土台にしているのは松の丸太を埋めたもの。 以前、薪について書いた。 それ以降もだいたい毎日天気が良いので、ちょっとずつ薪を作っているし、ちょっとずつ使ってもいる。 七輪で燃やすためなので、七輪で燃やしやすい大きさにするのだけど、竹なら長さ20センチぐらいで4つか8つに割る。 前回は、割ってから切るという順番で書いたけど、あの後の作業をしながら、20センチぐらいにのこぎりで切ってからナタで割ったほうが心地よいとい...

April 29, 2015

【139】読むたびに発見があるとしたら、本を読み終えることなんて永遠にできない。

日本史年表を見ながら読む。 網野善彦だから南北朝時代が中心になる。 今日から『日本の歴史をよみなおす』ゼミ。この本も何度か読んだはずなのに、なぜかこれまでとは桁違いの解像度で読める。気がする。 同じ著者、網野善彦の、より難解と言われる『増補 無縁・公界・楽』をゼミで読んできたというのも大きいけれど、それだけではない。 最近ゼミを始めたマルセル・モース『贈与論』は、日本の社会における金融の発生、「出挙」を説明できるのではないか...

April 28, 2015

【138】「ラフ」に縛り付けられていた。服装からの自由。

世間一般的にはカジュアルだろうけど、 僕にしてはピシっとした仕事向けの仕立てシャツ。 服を数えながら考えていた。 僕は「ラフ」に縛られていた。 ここで言う「ラフ」は気楽でだらしなく気兼ねないこと。 家にいて、一日外出しないのだから、ラフな格好をしていないといけない。ヨレヨレで柔らかいニット生地のシャツじゃないといけない。そのほうが楽だし機能的なのだから、と思い込んでいた。 それが「服装の自由」であり、いつもフォーマルな格好を...

April 27, 2015

【137】ナタとノコギリで薪をつくる。

薪割りは好きなときに好きなだけやっていい。 作業量に比例して価値が残る。 先日、七輪で薪を燃やしてホルモンを焼いて食べた。 今日、庭へ出ると天気が良くて風も心地いい。 よって、先日燃やした分の薪を補充する。 といっても七輪はとても熱効率が良いようで薪はあまり減らない。以前、ロケットストーブを作ってみようかなと思ったこともあったけど、七輪で十分なので、作る気にならない。 竹をナタで割って、ノコギリで切る。 ナタは、繊維にそっ...

【136】服を数える。

数え上げは一仕事。 澪が夏服と冬服を入れかえて、服を数えていたので僕も真似する。 2015年4月27日時点、 セーター       2 長袖シャツ(襟付き) 6 長袖シャツ(襟なし) 2 ジャケット      1 はんてん       1 コート        1 ウインドブレーカー  1 半袖シャツ(襟付き) 6 半袖シャツ(襟なし) 3 ポロシャツ      4 Tシャツ       5 作務衣(上)     ...

April 26, 2015

【135】読んで書くだけ。

万年筆にインクを入れるのが好きだけれど、 最近はペンよりもパソコンを使うことが多い。 最近、できることが減ってきている。まともな仕事らしいことをやろうとしてもなかなか着手できない。着手できても続けられない。できたとしても達成感がない。お金を儲けたいという欲求があまりないから、お金をもらうことでの満足感すら得られない。だからといってお金が無いと不安が立ち上がって、苛立ちが出現する。 できることといえば、読むこと、そしてかろうじて...

April 24, 2015

【134】本を読むのは絶対的他者の視界を得ること。連続する死体のトンネルに入ること。

ゼミのために久しぶりに「アリス」を読む。 思いついた順に書いてあるのはカフカに似ている。 発せられた音に従って文字を連ねるのはジョイスに似ている。 昨日の続きで考えたこと。 本を読むこと、僕が本を読めたと思うことは、他者との絶望的な視界の融合が叶うときで、だからこそ、僕は本を読むのだと思う。書いた人の視界というのは他者の視界であって、僕には見えないはずのもので、それが見えてしまう。 もしもそれを、自分にとって都合の良い読み方...

【133】絶望できる人だけが他者と出会えるのではない、他者と出会うことが絶望なのだと思う。

身近で最適な他者としての猫。 このブログを読んだ方から言われたことがある。 正確ではないけれど、覚えている限りで書くと「このブログに書いてあるような生き方をしたいけれど、たぶんそうしたら自分は無理をする。大谷やパートナーの澪は無理ではなくそれを楽しんでいるように見える。」 それを聞いて僕は、とにかくもそういうことを聞けてよかったと思って、ただ「聞けてよかった」と返したと思う。その時はそうとしか言いようがなかった。 僕のブロ...

April 23, 2015

【132】「万能」神話との戦い。

美しい夕焼けは自分とは無関係にあるけれど、 それを美しいと認識する自分がいる。 気がついた時にはすでに囚われているのが「万能」という神話。それさえあれば大丈夫という極めて大きなストーリー。物理的な物に対しても語られるし、考えに対しても語られる。でも実際には何にでも使えるわけではなく、使う側が不適切な使い方をすることで、無理やり対応させているにすぎない。 もうこれ以上この事について考える必要がないという解答が欲しくて欲しくてたま...

April 22, 2015

【131】バブアーのコートにオイルを入れる。いつまでも着れるコート。

オイルの缶とコート。 以前「【067】コートは解決した。」と書いたバブアーのコート。 そのコートにオイルを入れなおすリプルーフという作業をする。2年前に古着屋で買って、買った直後に1回やったのだけど、だいたい2シーズンごとにやるといいらしい。2シーズン経ったので2回目のリプルーフ。 オイルは缶に入っている。オイルといっても常温だと固まっていてそのままでは塗れない。湯煎して溶かしてから塗りこむのだけど、気温が低いとすぐに固まっ...

【130】3匹の猫と居ること。

手前左のしろっぽいのがしろ、奥がちび、手前右の茶色っぽいのがしっぽ。この図はしっぽとしろが仲良くしているところにちびが無理やり上から乗ってる、ように見える。 うちには猫が3匹いる。 8歳のオスの「しっぽ」、1歳のメスの「しろ」、同じく1歳のメスの「ちび」。しっぽは去勢している。しろとちびは避妊していない。しろとちびはちょうど去年の今頃、近くのお墓のそばに捨てられていたのを見つけて、拾ってきた。手のひらに乗るサイズ、目も開かない...

April 21, 2015

【129】トイレの水は雨でまかなう。雨水タンクの楽しさ。

庭の水まき用の桶。雨が降ると水が溜まる。当たり前のことが楽しい。 雨はずっと好きではなかったけれど、それでも一つだけ楽しいことがあって、雨水タンクに水が溜まるのが楽しい。 4年ほど前に中古のドラム缶を購入。雨水タンクとしてトイレのすぐ外に設置した。雨樋を途中でカットしてホースをつないでタンクに流れこむようにしている。タンクには風呂水ポンプが入れてあり、トイレの窓からトイレのタンクに汲み上げて使う。容量220リットルの缶2つで二...

April 20, 2015

【128】精米機は要らない、のか。発芽玄米を作る。

水につけて24から48時間。 黒米があったので混ぜてみた。 前回、結構うまくできたのでまた玄米を発芽させている。 玄米は元々はあまり好きではなかったけれど、分搗き米を食べているうちにだんだん慣れてきた。今では、好んで玄米というわけではないけれど、白米である必要も感じないぐらいになった。 発芽させるとかなり柔らかくなるのか、精米したお米を炊くのと同じように炊ける。味も良くなるらしいけれど、僕にとっては玄米にしては食べやすい印...

April 19, 2015

【127】付箋は要らない。一時的な「便利」からの脱却。

剥がされた付箋をなるべく美しく撮ってみた。 以前働いていた会社の新人がとても美しい付箋の使い方をしていて、それがとても印象に残っている。 オーストラリアに留学して修士をとったという彼女は、A4のレポートの読むべきページの右肩に小さめの付箋をじゃまにならないようにほんの少しだけ先が出るようにして、きっちりと並べて貼っていて、そこのページを開くと大きめの付箋に彼女によってコメントが書き込まれて該当箇所のすぐ下か横に貼られている。 ...

April 18, 2015

【126】春の日中は庭で暮らせる。庭ぐらしのすすめ。

いつも同じものを食べている。 今日のカルボナーラはかなり上手くできた。 部屋の中より庭のほうが断然快適なので、庭で暮らせる。温度、湿度、風速が整っている。 ぶどうの苗木は順調に葉が出てきているし、勝手に生えてきているふきやルッコラを収穫したり、一応植えているえんどう豆やニラの生育具合を見たりする。ハチが飛ぶ音が聞こえたりもする。 体を動かしたくなったら薪にするためにおいてある木や竹を切ったり割ったりすればいいし、気が向いたら...

April 17, 2015

【125】持ち歩くものを全部リュックに入れた。

こういう感じの写真はつい見てしまう。 画面全体に視線を注ぐ感じ。 家の中でも時間帯によって快適な部屋が違うので、昼間、夕方、夜と移動する。そういう時に、その時に一時的に読んでいる本、使っているパソコンなどだけを持ち運ぶと結局他のものも必要になって何度もそれを取りに家の中を歩きまわることになる。 歩きまわることが嫌いなわけではなくて、しょっちゅうあてもなく歩きまわっているけれど、それが何かを取りに行かなければならないとなるととた...

【124】庭のふきを収穫して佃煮。一年に一皿分がちょうどいい。

これぐらいのちょうどいい量。 収穫もあっという間。 庭のふきを収穫した。少し前にふきのとうが出ていた、あのふき。 早速、板ずりをし、ゆでて皮を向いて、同量の醤油と味醂で炊く。収穫から一時間もしないうちに一皿分の幸福なおかずができあがる。 銅のミルクパンが佃煮にちょうどいい。 この手の料理はめんどくさいという理由で敬遠されるけれど、これぐらいの量ならめんどくさくもないし、飽きることもない。 醤油と味醂を入れすぎたので、...

April 16, 2015

【123】父の遺品の本を処分する。僕が死んでいられる時間。

本がインデックスとなり、それにまつわる何もかもが蓄積されていくアナログのデータベース。 しばらく手を付けられなかった父の遺した本を今日少し整理した。どの本もたいてい線が引いてあり、書き込みがあり、付箋が貼ってあり、新聞などの切り抜きが挟んである。古本屋に売るには不都合で、そのことでイライラする。こういった本になされた行為の数々から、彼が永遠に生きるつもりでいたのだとわかる。事実、死ぬ直前まで彼は本を読み、文章を書こうとしていた。...

April 14, 2015

【122】ゲルハルト・リヒターの流儀。

振り返るブレた猫とリヒター本。 画家ゲルハルト・リヒターは1961年、旧東ドイツから壁が崩壊する直前に西側へ移ってきた。彼の特徴は、彼自身が書き留めたノートからはっきりとわかる。 84年4月23日 私はイデオロギーの助けなしに考え行動し続けてきた。私には助けとなるものはなにもないし、信奉しなにをすべきかを教えてくれるような理想もないし、行動の規範もないし、進む道を示してくれる信仰もないし、未来像も、したがうべき意味をあたえてく...

April 13, 2015

【121】飛び去る車窓を懸命に描き留めるように。

何もしていなくても車窓は流れていく。そして写真はそれを捉えられるというのに。 「日本海」という名前の夜行列車があった。今はもうない。小学生の夏休み、秋田の祖母のところへ行くのによく乗った。21時ごろに京都駅で乗り込んで翌朝9時頃に東能代駅で降りる。 乗り込んでからの夜の雰囲気は他では味わえないぐらい独特だった。自分の寝台のところから狭い廊下を歩いていって、列車の前か後ろかについていた洗面台の冷水機から備え付けの小さな紙袋のコッ...

April 11, 2015

【120】散歩は最高の娯楽。目的も成果も無い。

夕方のアスファルト。美しい。 ここ数日雨が降ったりして、寒い日が続いていたけれど、今日はカラッと晴れて春の最高の日。 こういう日は年に何日も無くて、たぶん今年の春もあと数回か十数回で温度と湿度がゾーンを超える。 秋にも最高の日があって、春の最高の日と似た温度、湿度、風速なんだけど、秋は秋で全体を流れる雰囲気が死へ向かう感じがあって、それはそれでいい。 こんな時にすべきことは散歩である。 最高の日の散歩以上の娯楽はなくて、...

【119】丈夫なフライパンがあればたいていの料理ができる。フル回転する調理器具。

黒光りする鉄。 コーヒー豆の焙煎直後でこの時が一番状態が良い。 2年ほどかけて色んな物を処分してきたけれど、調理器具もかなり減らした。その結果、少ない道具をフル稼働させることになって、それがとても心地よい。 なかでも、この貰い物の鉄のフライパンは優秀。炒めるのはもちろん、揚げる、茹でる、煎ると大活躍している。パスタ、てんぷら、インスタントラーメン、コーヒー焙煎などの頻度が高い。重たくて最初は使いにくいかと思ったけれど、今ではそ...

April 10, 2015

【118】ファシリテーターでない者の責任は、場が壊れることをも厭わない言動。

「自然」というのは誰も「守っていない」からこそ、 自然なんだろう。自分勝手な場。 以前書いた 【080】ファシリテーターの居ない場。 の続きといえば続き。 ファシリテーターは何をしているのか。 という問いへの答えは「場を守る」だと思う。 守るべき場の種類や性質によって守り方も異なるけれど、 一言で言えば「命がけで場を守っている人」。 一方、それに対して、ファシリテーター「ではない」人は一体どうあるべき...

April 9, 2015

【117】自分の場所だからこそ開くのが怖い。

コーヒーのネルを固定する器具。これも澪に作ってもらった。 大学生の頃からだから、コーヒーを自分で焙煎するようになって、もう20年以上になる。 最初は焙烙を使っていた。焙烙というのは急須に似ていて、持ち手のところが筒状に穴が開いていて、煎り終わった豆をその穴からザラッと出す。でも、一回にできる量が50グラムしかなくて、すぐに無くなってしまうので、しばらくして150グラムできるアウベルクラフトのくるくる手で回す焙煎機に変えた。 ...

April 8, 2015

【116】植えたぶどうの苗木が死んでいなかった。

出てきた出てきた。 植えてから長い間、なんの変化もなかったぶどうの苗木。 コンポスト(堆肥)にしていた穴にそのままで植えたから、堆肥として十分に発酵していなかったかもしれない。発酵していない堆肥はむしろ有害かもしれない。 そもそも堆肥にするには適していないものを容赦なく放り込んでいた。猫のおしっこを固めたおから猫砂を入れていた。アンモニアは良くないのではないか。それも3匹の猫の排泄物はバランスを崩すぐらいの量で堆肥としては良...

April 7, 2015

【115】「ただ読む」ことだけが書く人の視界に迫る。

だんだん本が増えていく。旅行記のように積み重なる。 知識のため、感情のため、生きていくためにではなく、「ただ読む」ことだけが書く人の視界に迫る。ただ読むことができれば、どんなに難解な本も読める。 まるネコ堂ゼミのサイトをリニューアルした。 書くことが孤独であるように読むことも本当は孤独なことで、だからこそ書く人に迫るには純粋にただ読むこと、読む人に引きつけずに読むこと。それでも、言葉はその人の経験とのネットワークなしに存在で...

April 5, 2015

【114】ダッチオーブンで燻製。

鶏のもも肉の燻製。 スーパーで買ってきた肉とは思えない艶。 いつもベーコンは家で作っている。そのベーコン用にスモークウッドを買った時に間違えてスモークチップも買ってしまっていて、そろそろスモークウッドがなくなってきたからチップを使わざるを得なくなってきた。 スモークウッドとスモークチップの違いは、チップはそのまんま木を粉々にしてあるだけで、ウッドはもっと細かくしてそれを棒状に固めてある。 ウッドはお線香のようにゆっくりと...

April 2, 2015

【113】死体に触れたいと思うわけ。

そういえば牛革も死体。 そして、触りたくなる。 この間、道を歩いていたら小鳥が息絶えて落ちていたので、その死体を拾ってすぐ横の神社の敷地の土のあるところへ移動させた。それを見ていたぱーちゃんにしばらくしてその時のことを、 「大谷さんが小鳥の死体を素手で拾ったのを見た次の日かに、イタチか何かの死体が道に落ちていて自分もやろうと思ったけどできなかった」 と言われた。 死体を触ることへの躊躇というのは僕にもとても良くわかるし、僕...

【112】「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」に行った。

会期初日の展覧会に行くなんていうのは 初めてかもしれない。 去年東京でやっていた時から楽しみにしていた。 京都国立近代美術館の「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」。 ゲルハルト・リヒターが良かった。いや、それまで知っていたとは言えない画家だったので、この展覧会で出会った。キャンバス全体を長い木材でなぞって絵の具を多層に塗りつけていく手法の『抽象絵画』(1990)が衝撃だった。 上層の色とまったく脈絡のない下地の色...

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