April 21, 2015

【129】トイレの水は雨でまかなう。雨水タンクの楽しさ。

庭の水まき用の桶。
雨が降ると水が溜まる。当たり前のことが楽しい。
雨はずっと好きではなかったけれど、それでも一つだけ楽しいことがあって、雨水タンクに水が溜まるのが楽しい。

4年ほど前に中古のドラム缶を購入。雨水タンクとしてトイレのすぐ外に設置した。雨樋を途中でカットしてホースをつないでタンクに流れこむようにしている。タンクには風呂水ポンプが入れてあり、トイレの窓からトイレのタンクに汲み上げて使う。容量220リットルの缶2つで二人分がほぼまかなえる。写真では見えないけれど、ポンプには空のペットボトルを結びつけてフロートにしてある。ポンプが浮いていると上澄みのきれいな水を吸い上げるし、動作音も響かない。
トイレの水用のプラ製のドラム缶タンク。
もともとは食品用に使われていたらしい。
庭の水撒きに使えるように別の樋から桶にも溜めている。段差をつけて桶を2つ置いて、上の桶が溢れたら下の桶に溜まって、さらに溢れたらバケツに貯まる。
高いところから低いところへ。
雨水タンクを設置する理由として、水道代が安くなるとか、環境にやさしいとか、下流の水害対策になるとか、そういうことは言いやすいし、事実そんな説明をしてきたけれど、僕が雨水タンクを作ってよかったと思う理由は、そういうこととは違っている。
樋のパイプを途中でカットして(右が切られたパイプ)、
ロート代わりにペットボトルを切ってホースをつないでいる。
空から降ってきた水が屋根に落ちてそれが流れていって雨樋に集まっていく。屋根の上を流れるときは薄く波打つぐらいだけど、雨樋を流れる頃にはタップリとした水量を感じるぐらいになっていて、それがホースを伝って、タンクにどんどん流れ込んでいく。そういう様子を見るだけで楽しいし、タンクに入りきらずに溢れていく様子を見ているのも楽しい。トイレを使うと、タンクの水量が数センチ下がって、その分また水が溜まっていく。

タンクを設置してすぐの頃は、タンクに溜まっていく様子をずっと眺めていた。今では雨が降っているというだけで、そういう水の旅を想像することができるから、見なくても楽しいし、見ていても楽しい。

流れていくものを眺めている楽しさ。その流れを少しだけ手元にとどまらせておく楽しさ。雨水タンクは楽しい。


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