April 7, 2015

【115】「ただ読む」ことだけが書く人の視界に迫る。

だんだん本が増えていく。
旅行記のように積み重なる。
知識のため、感情のため、生きていくためにではなく、「ただ読む」ことだけが書く人の視界に迫る。ただ読むことができれば、どんなに難解な本も読める。

まるネコ堂ゼミのサイトをリニューアルした。

書くことが孤独であるように読むことも本当は孤独なことで、だからこそ書く人に迫るには純粋にただ読むこと、読む人に引きつけずに読むこと。それでも、言葉はその人の経験とのネットワークなしに存在できない。だから本を読むのは慣れ親しんだ自分の港から出て未知の海原への旅になる。

ゼミについて書いた文章を転載します。

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旅するように本を読む。

仲間と一緒に本を読む。
ただそれだけなのに終わると旅から戻った気分になります。

目的地もわからない、霧や嵐に遭い、
時には現在地すら危うくなる旅です。
この旅は、集団で一緒にする旅ではなく、
一人ひとりが自分の場所から出発します。

そして赴いた遠くの地から互いに便りを出しあい、
見ている視界を伝え合う。

時には一堂に会する瞬間もあり、
そしてまたそれぞれの旅に戻っていく。
そんな旅です。

生きている間ずっと、
仲間と語り合える旅なのです。


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