May 18, 2015

【160】コンクリートの上を直接、畑か花壇にしたい。

写真で見るとセメントもいい感じなのだけど。
我が家の旧玄関に通じる通路はコンクリートがうってあって、当然ながらその上には草も何も生えてこない。これがなんとなく嫌で、できれば生えてきてほしい。

いや、コンクリートの上に生えてこないというのは正確ではなくて、例えば、
左側も「地面」はコンクリートなのだけど、
こうして植物が侵食している。
この写真のように、「土」がなくても植物が生えているところがある。

正確には土がないわけではなくて、ものすごく微量でいいとか、コンクリートの僅かな亀裂から生えているとか、コンクリートの表面を蔦のように覆っているかしているのかもしれない。

いずれにせよ、腐海が溢れてくるように、粘菌が育っていくように、生物たちがたくましくコンクリートを侵食していくさまが僕は好きで、そういう意味で僕は青いコスチュームの少女の南方熊楠的な視界を得ていると断言できる。

なのだけど、我が家の旧玄関前の広いコンクリート面にはなかなか侵食がはかどらないようで、このまま言い伝えにある大海嘯を待つよりも、人類の英知を使って干渉した方が早そうだと判断した。

で、作ったのが、これ、
第1号地。バランを投入。

とこれ、
第2号地。
レンガ造りで風情がある。
問題はたぶん、少しずつ堆積しているはずの砂や土が雨のたびに水に流されてしまっているからで、だから、それをせき止めればいいと、ブロックとレンガを並べてみた。本当はここに土をたっぷり入れてやればいいのだろうけど、それは面倒なので、とりあえず、そこらにあった草を引っこ抜いたのと、隣の家のザボンの花びらがたくさん落ちていたのを拾って、投げ入れてみた。幼稚園児がやりそうな行動で自分でもかなり恥ずかしいし、だいたい植物の繁栄を助けるはずなのに、草をむしっている矛盾は言い逃れ出来そうにない。

ともかく、しばらくは草などを投げ入れ続けてみて様子を見ることにする。うまく土壌が堆積すればそのうち木だって生えるかもしれない。コンクリートの上に。

コンクリートの上には何も生えない、と最初は思っていたけれど、よく考えると土壌なんて数センチあればとりあえず十分なはずだし、だいたい自然というものを取り戻すためにわざわざコンクリートを剥がすような工事が必要というのも変な話だと思う。たぶんどんな文明のどんな都市も数センチ土に覆われれるだけであっけなく自然に戻るのではないだろうか。

以下に続きます。
【163】コンクリート上の植物。
さらに3年後。
【430】コンクリートの上の花壇、3年後。


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