喪服は冬服しか持ってない。 命日は毎年同じ季節に来る。 暑いので平服で行く。 |
父が死んで約1年経った。
そろそろ救急車の音にも慣れてきた。
サイレンがなっていても、
それが実家に止まるかもしれないと思わなくてすむ。
遺体で見つからないかと思わなくてもすむ。
夜中に電話で呼び出されなくてもすむ。
意味不明瞭なメールが大量に来なくてすむ。
寂しいとは未だに思わないけれど、
いろいろと考えさせられた1年だった。
お前もいずれは死ぬのだ。
そう教わった。
教わったということはやはり教師だったということか。