May 16, 2015

【157】蕎麦が戻ってきたかもしれない。

つゆ用の鰹だし。鉋の調整がうまくできないからか、
鰹節が良くないのか、粉々になってしまった。
2年前ほど前、毎日のように澪と二人で蕎麦を打っていた時期があった。美味しいという単純な味覚に由来する動機の他に、うまくできたりうまくできなかったりするという自己の成長に由来する動機があって、蕎麦打ちは特に後者が強い。そして、特に料理という分野でこの2つの動機が組み合わさると僕たちはそこから逃れることが難しくて、毎日同じことをやってしまう。

難しいとか手間だとか思われがちだけど、ある程度慣れてくると「今日は蕎麦を打とう」と決めた瞬間から1時間後ぐらいには蕎麦を食べることができる。想像するよりもずっと手頃な料理である。当時は、毎回お腹いっぱい食べていたけれど、僕も澪をみるみるうちに体重が減って、病気じゃないかと疑われたりした。

それが、仕事が忙しくなってきたかで、打たなくなった。僕も澪もこういうところが似ているのだけど、興味を持つともうそれしかしなくなり、興味を失うと一気に距離があく。来客があったりして、たまに打っていた気がするけれど、単発的で長続きしなかった。

それでも蕎麦自体は好きだから、たまに食べたくなって、先日東山の和室に泊まった時にイオンの冷凍の蕎麦を買ってきてゆでて食べたら、やっすい冷凍モノでもやっぱり美味しくて、少し蕎麦が自分に近づいてきた。昨夜買い物に行った時に、乾麺のやっすい蕎麦を買って、今日茹でて食べたらさらに美味しくて、これは蕎麦が戻って来ている。

早速、おそばドットコムで蕎麦粉を注文して、届いたらまた蕎麦打ちの日々が始まる、かもしれない。

おそばドットコム
http://www.o-soba.com/

うちでは、田舎そば庵というのをいつも買う。
二八で打つことが多いので、

そば粉 田舎そば 庵 1kg✕2個
小麦粉 そば専用つなぎ粉 500g✕1個
打ち粉(花粉) 500g✕1個
こんな感じで買うことが多い。
打ち粉は小麦粉ではなく、蕎麦の実の芯の部分(更科粉よりも中枢?)らしい。


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