February 5, 2016

【275】大きな魚のお腹の中から。

さがわともみさんのサイト(ブログ)でまるネコ堂がちょこっと登場する。

まるネコ堂は、大きな魚のお腹の中が生活空間になった場所って感じで、 ここ自体が生きている感じがする。なんか安心する。ここの台所がすごくすき。

大きな魚のお腹の中。声を上げて笑った。言われてみるとそんな気分がしてくる。ここにいる僕にはたぶん一生かかっても見つけ出せない比喩だと思った。

現実の僕はあんまり旅に出ないのだけれど、思えば僕は旅の比喩をよく使う。特に海をゆく旅。船旅。陸をゆく旅も時々思い浮かぶ。その時はだいたい砂漠とか荒野とか、地平線だけが見えている。そして時々、島や港やオアシスにたどり着いて一息つく。他の船や他の旅人とすれ違ったりもする。

自分が乗った小さな船が海の真ん中で大きな魚に船ごと飲み込まれて、いったんは大慌てするけれど、よく考えるとそんなに困んないよねとか言いながら、お腹の中で寝床やら台所やらを整えだして、時々やってくる魚なんかを捕まえて食べる。そういうことはあり得るような気がする。あるいは今の暮らしがそういう感じなのかもしれない。

そんなことを考えた。


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