February 23, 2016

【298】隣のおばちゃんの造園技術。

いつものように庭でぼーっとしてると隣の家のおばちゃんがザボンの木を見ていて、挨拶したらなぜかうちの庭の造園が始まっていた。



最初おばちゃんは、庭の隅に生えている竹の葉っぱを落としてくれたり、草を刈ったりしてくれていて、ちょうどコーヒーを入れようと思っていたので、澪と3人で工房で飲んだ。

飲んでるうちになんやかんやと話があって、あのザボンは45年ぐらい前に苗木を植えた話とか、この住宅地の開発がまだ進んでいなく石垣がなかった頃の話とか、そんなこと。

で、窓から見える庭を見ていたおばちゃんは、庭の2メートルほどの木がなぜか斜めに生えているのが以前から気になっていたらしく、なんでやろなぁと言って、支え棒とか入れたらいいんちゃうという話になり、話が終わると早速施工にとりかかった。

僕でも持ち上げるのが大変な大きな石を運んだり、立てたり、シャベルで穴をほったり、埋めたり、造園技術を駆使し、気が付くと斜めっていた木がまっすぐになっていた。

もとはかなり傾いて、
いつ倒れてもおかしくなかった。
最後にバケツで水をかけて、土を落ち着かせ、石の上の泥を流し、箒でささっと掃いて仕上げるあたり、僕には到底真似できない。

改めて庭全体を眺めてみると、なんとなく雑然としていた荒れ野感がなくなり、それでいて自然な感じもする絶妙な仕上がりになっている。

また少し庭が変わった。


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