アメリカ合衆国憲法修正第一八条、いわゆる「禁酒法」は、1919年に確定し1933年に廃止された。14年間の「高貴な実験」は何だったのか。
十九世紀末に誕生した反酒場連盟の指導者と、それを支援した企業家などプロテスタントを中心とした市民ーーその多くはワスプーーが、禁酒法運動を通して求めたものは、一言でいえば「改革」だった。それは、十九世紀的社会から二〇世紀的社会への変化に対応するためのものと見ることができる。十九世紀のアメリカは、産業...
June 25, 2015
June 24, 2015
【191】コロッケ。
手で食べてみた。
じゃがいもと玉ねぎとキャベツをいただいたので脊髄反射でコロッケを作る。美味しい。
5個食べてコロッケで...
June 23, 2015
【190】たとえばこんなふうに書いてみる。
たとえばこんなふうに書いてみる。
どんなふうかというと、
まさにこんなふうに、
今こうして書いているように、
書いてみる。
こうして書いているともうすでに、
いくらかのものが書かれているのを
読むことができる。
読んでいくとやがて、
今読んでいることが今書いているところに追いついて、
今読んでいるところが今書いているところになる。
さっき読んでいることはさっき書いていることで、...
June 22, 2015
【189】本当に危険な場所は見知らぬ土地ではなくて自分の家である。
昨日、まるネコ堂、つまり自宅で円坐をやった。
出かけて行ってどこかでやるのと違って、どこまでも自分との縁がある場所。いたるところにその縁が露出している場所。ここに居る以上、縁から逃れることができない場所。それが家である。
家が寛げるというのは、自分との強い縁によって生じている。過去にあったモノゴトが、今もあり続けている。その時間軸を貫くつながりこそが縁であり、家にいるだけで、家にあるモノゴトとの縁は一瞬ごとに強くなり続けている。
...
June 20, 2015
【188】Googleフォトに全部突っ込む。
整理が苦手だから、家にあるものはみんな見えるようにして、それ以外のものは可能な限り処分するということにした。
のと関係あるかどうかわからないけど、もう写真はGoogleフォトで良い。全部突っ込んどくだけにする。アルバムとかセットとかそういうのもどうでもいい。考えてみれば写真の整理ほど苦手なこともない。万単位の枚数でデジタルだとなおさら。
個人情報をGoogleに握られるとかなんとかあるにはあるけど、今まではFlickrだったわけで...
June 19, 2015
【187】備蓄品大量購入日。
楽天市場がセールなので備蓄品を大量に購入する。
今回購入したのは以下。
■こめ油 一斗缶
本当は1.5kgのボトルがいいのだけど、テレビ放映以来の値上がりと品薄により探しまわるのに疲れ果てて一斗缶で購入。これで当分、探しまわらなくていい。以前も一斗缶で買ったことがあるのだけど2年ぐらいで使いきったはず。あと、白絞油じゃなくてサラダ油なのも妥協ではあるけれど、そもそもどう違うのかはよくわからないから、もうこれでいい(投げやり)。
築野食品工業株式会社 米サラダ油 16.5KG
価格:5,724円(税込、送料別)
■ディ・チェコ リングイネ 10個
いつも使うパスタ2種のうちの一つ。カルボナーラとトマトソース用。
もう一種類はフェデリーニだけど、フェデリーニはまだ在庫豊富なので今回は見送り。
ディチェコ...
June 18, 2015
【186】G・マクドナルド『リリス』
何日か間を置きながら、時にうつらうつらしつつ読み終えて、こんなものがあるのかと思った。圧倒的なイメージの氾濫。非現実的なのに具体的な景色がこれでもかこれでもかと繰り出される。イメージの豊穣性。種を蒔いた土から、次々に芽が出て双葉を広げ、蛇のように首を持ち上げ、茎を伸ばし、無から花を、その花びらが予め折りたたまれていたかのように、色彩を開かせる。美しさと同じぐらい醜さ、おぞましさもその豊かなイメージで溢れさせる。
このイメージの氾濫と同時に、時間軸の氾濫もとても激しい。様々な時間を行き来するとか、時間が意味をなさない部屋があるとか、そういう物語としての大きなレベルでの氾濫もそうだけど、もっと小さな、文章のレベルでの時間軸の氾濫も甚だしい。...
June 17, 2015
【185】東山の梅雨。粥状の目的類。
一昨日から東山の和室に来ている。
6月分の家賃を遅くなってしまったけれど、払いにきたというのが目的なのだけど、これは「弱目的」である。こういう時は、だいたいこの弱目的以外の自覚的でない未だ現れていない「未目的」が有る。
未目的が目的化するのは、だいたい行動が終わってからで、その時、未目的は既に達成され、まさにそれをするためにここへ来たのだという気分を伴う「既目的」となる。
弱目的によって誘われて行動することで、未目的が既目的とな...
June 13, 2015
【184】メールをinboxに変えた。
身も蓋もないinboxの画面。
メールソフトというか、メールを扱うインターフェイスというかそれを、gmailからinboxに変えて2週間ほどたった。
inboxというのは、とにかく見ないでいいものは見せないということをやっていて、それが何か新しいものとして提示してある。似ていて先行したものにMailboxっていうアプリがあって、iPhoneを使っていた頃は使っていた。機能としてはとても似ている。でももう、スヌーズとか無理に使わ...
【183】文字がないと同じことを話していたのではないか。
全くの憶測だけど、
無文字社会では同じことが話されていたのではないかと思う。
毎日、同じことを話し、毎日同じことを聞く。
季節が変わっていくとそれが少し変わってくる。
やがて季節が一巡りするとまた同じ内容の会話に戻る。
子供たちは毎日、毎年、同じことを話す。
青年たちも毎日、毎年、同じことを話す。
大人たちも毎日、毎年、同じことを話す。
老人たちも毎日、毎年、同じことを話す。
子供が青年になっていくとそれが少し変わっていく。
変...
June 12, 2015
【182】文字「起こし」は現代のケガレ。
人の死や産はそれまであった人の関係、つまり社会というものに乱れを生じさせる。この現状のシステムに対する撹乱がケガレである。というようなことを山本幸司は『穢と大祓』で書いていた。
人の暮らしに近い牛や馬といった家畜の死もその「社会」に入りうるけれど、人の死ほど大きな影響はないから、ケガレの等級は下がったりする。
さらには、この世の中がなんとなくうまくいっているという意味での「自然」に対しても、その撹乱はケガレとして扱われる。大きな木...
June 11, 2015
【181】猫2匹、避妊手術から戻る。
メス猫のチビとシロの避妊手術をした。
二匹のお腹の傷。
首に巻かれたカラー。
落ち着かずウーウー唸り続けるシロ。
お腹が痛むのかじっとうずくまるチビ。
落ち着かない二匹の間で静かに落ち着かないオス猫のシッポ。
回答も解答もあるわけではなく、そこに近づくわけでもない。
そういうことに普段は直面しないですんでいるけれど、
実のところ、この世はそういうことばかりが...
June 10, 2015
【180】大量消費と大量破壊の料理、カレー。
挽肉のカレー。
立派な唐辛子は昨日まゆさんに頂いたもの。うれしい。
カレーを作る。
作ると書いたけれど、カレーは破壊と消費の料理である。
2.5kgの玉ねぎを切り刻んでダッチオーブンで炒める。最初は鍋のふちギリギリまで玉ねぎがあってかき混ぜるのも大変な量なのだけど、焦げ茶色のオニオンフライになると、鍋底から1センチぐらいにまで減る。最初、玉ねぎとしてあった存在が、どんどんと細切れになり、小さく小さくなっていく。
大量破壊...
【179】面白いことしか話していない。
昔は話すことが苦痛だった。
どうして自分でくだらないとわかっている話をし続けないといけないのか。
そんなことを思っていたような気がする。
今は全くそういう感じがなくて、楽しいと思うことしか話していない。
と書いて、上の一文を読み直すと、嫌なことは話さないでいるように読める。
そうではなくて、話している内容自体は楽しいことだけに限らないし、むしろ、昔の話すことが苦痛だった頃のほうが、話の内容自体は楽しいことを話していたように思う...
June 8, 2015
【178】一人でいるとお腹が減らない。
一人でいるとご飯を作る気にならない。そもそもお腹があんまり減らない。
普段僕がご飯を作ったり、お腹が減ったりするのはたぶん、一緒にいる澪が定期的にお腹が減るからではないだろうかと思う。
僕は、ご飯を作ること自体はわりと好きで、作り始めてしまえば、作っている間のあの何かテキパキと自分が動く感じも心地よい。僕にとって空腹は珍しく動力源となりうることで、ご飯を作ることに関してはとても生産的で効率的で段取り良くできるのだけど、こうして一人...
June 7, 2015
【177】土すごい。
少し前に澪が庭や畑に未分解の堆肥を撒いていたのだけど、それが臭って、ハエもたかっている。未分解って要するに、猫の糞がそのまんまの形で残っている状態で、そりゃ臭うし、ハエもたかる。ハエは家の中にも入ってきて、10匹ぐらいでダンスを踊っている。
なので何とかしようと思って昨日堆肥、いや、糞に土をかけてみた。
で、今日、庭に出てみると見事に臭いは消えてハエも減っている。
土すごい。
ほんの少し、表面が見えなくなるぐらいにかけただけな...
June 6, 2015
【176】他者がいないと自然に飲み込まれる。
昨夜、澪が友達の結婚式に出るからといって夜行バスに乗りに行って、数日は僕一人で家にいる。
一人でいると、家で起こることは自分で引き起こさなければならない。逆に言えば、澪という他者がいる間は、他者によって撹乱が与えられていた。猫が3匹いるけれど、それ以上にはるかに、人一人のもたらす撹乱は大きい。 一人でしばらくいると、自分がこの家という空間での事象の生起者であるということが明確になって来て、こういう時に例えば、大きな音で音楽を鳴らしたりする行為は、この空間の事象への影響力を空間隅々まで行き渡らせるような効果を持つし、あるいは、没頭できるような読書にふけることは、自分のいる空間そのものを絞り込んでその本の空間の中で、文字を読み進むということによって自分の事象の生起力を空間全体に満たすことになる。...
June 5, 2015
【175】猫の避妊手術を決める。
3匹いるうちの2匹。去年の4月、生まれた直後に保護して1年と少したった猫の避妊手術をすることにした。どちらもメスで、今年の春ぐらいから発情期に入った。
発情期特有の鳴き声は、最初はちょっと気になったが慣れてしまえばどうということはない。背中を床にこすりつけるようにしてゴロゴロと寝転がっていたり、ロードーシスと言われる背中を平にしてお尻を上げてオスを誘うような仕草も人間にとって何も不都合はなくて、「このやらしいメス猫め!」なんてことを...
June 4, 2015
【174】書くことは手応えを前提としない。
書くことと話すことの大きな違いとして、反応がある。
書くことは話すことに比べ、圧倒的に反応が少ない。少なくとも反応までの時間が長い。この時間的な距離は書くことを決定づけている。反応が得られるまでに無限の時間がかるかもしれない。
無限まで行かなくても、数十年も経てば書いた人は物理的に死んでいる。また、生命として生きていたとしても、読まれるまでに必然的に生じる時間的距離によって、それを書いた時点での意思は失われていて、書いた人は死んで...
June 3, 2015
【173】その人の行動原理。
ぱーちゃんのブログを読んで思い出した。
その人がどういう人なのかということを僕が説明できることを僕はその人の行動原理と呼んでいる。
ぱーちゃんの行動原理は「助走をつけない」。
けんちゃんの行動原理「行動が先に立つ」。
その人がどういう人なのかを説明するものとして例えば、優しいとか正義感があるとか正直であるとか決断力があるとか、そういう言葉が使われることが多いのだけれど、僕にはこういう類の人の性質を表す形容詞が「いつもそうであると...
June 2, 2015
【172】影響の影響。
影響を与える。
影響を受ける。
影響を与えられない。
影響を受けたくない。
そういう影響の影響、
影響というものの影響の中にある。
影響があること自体を無いことにすることはない。
ただ影響があることからの影響をなくせばいいのだけど、
それもまた無限後退に陥る。
伏見稲荷の連なる朱い鳥居のように
影響というものの影響というものの影響というものの影響というものの。
無数の影響のトンネルがうねりくねりして分岐と接続が繰り返されている...
June 1, 2015
【171】暑くて何もできそうにない。
午前中は涼しくて、澪と納豆を作った。庭で七輪で薪を燃やして、ダッチオーブンで大豆を煮る。納豆作りのコツはひたすら煮て、柔らかくする。だから、薪が大量に消費できて嬉しい。
とはいえ、炎にあたっていると疲れる。理由はよくわからないけれど。
昼過ぎに煮終わって、あとは似た大豆を納豆と混ぜて保温しておく。
午後は湿度と気温が上がって、もう何もできない。本も読めない。考え事もぶつ切れになる。こうなるともうだめで、どうせだめならとラジオを付...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第13回
第13回 生者のコミュニケーション、死者のコミュニケーション。
大谷:記録っていうのも、そうだと思う。生きているこの今の状態で僕がけんちゃんに関わるっていうことと、ちょっと違う関わり方。小林:うん。大谷:その、死んでる側の僕、死んでる側の僕というか。小林:死んだコミュニケーションね。大谷:死んだコミュニケーション。小林:いま、完全に頭狂っている人だと思われてるわ(笑)。まぁ明らかに違うよね。話してる生者のコミュニケーションと。僕も、...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第12回
第12回 文章って書いた次の瞬間にはもう別人だから、死んでるんだよ。
大谷:
お金を稼ぎたい人が、
なんでお金なんですかって聞かれて、
答えるようなことと似ているかもしれない。
小林:
うん。
大谷さんが好きな人というか、
大谷さんが書く文章もそうだけど、
なんつったらいいんだろうな、網野善彦なんかもそうだけど、
なんか、網野善彦が言っていることが
本当に全部事実かどうか僕は調べるすべはないけれど、
自分なりに事実に対してすご...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第11回
第11回 残されたものによる影響力みたいなものを行使したい。
(沈黙40秒)
小林:
大谷さんが言葉を残したり、
編集したり、記録していくということにはなんか、
どういう企てなの?
大谷:
どういう、うーん。
(沈黙40秒)
大谷:
文字、言葉とか文字、
その残されたものによる影響力みたいなものを行使したい。
小林:
残されたものによる影響力みたいなものを行使したい。
大谷:
だと思う。
小林:
前、言ってた支配欲みた...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第10回
第10回 運命というよりメカニズムに近い感じ。 構造自体。
大谷:
ホントの最初の最初に、
こう、何かが企てられた瞬間に、全部、もう要素があるみたいな。
だから途中で終わったんだったら、
途中で終わることまでもその瞬間にあったっていう、
なんかそういうものが企画とか企てみたいな、感じがしてね。
長続きしない、頑張って続けなきゃみたいな、
なんかあんまり、
そうやる気がないものを続けるっていうメンタリティが僕には無いけれども、
...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第9回
第9回 立ち上げてきた時からあったものをなくすから、ぜんぜん違う表面の表れ方になる。
小林:
ログハウスのね、
部材、キットを販売しているところが山口県にあるんだけど、
8月に寄れる機会があるからよってきたのね。
70すぎぐらいのおじいちゃん、お盆休み中だったんだけど、
電話したら、
家近くだからせっかく来てくれたんだったら会いに行きますよって、
会ってくれて。
ほんで話したんだけどね。
いやぁ、もう好きではじめたことだから、
なかなかやめられなくてって。
もう息子さんが社長なんだけど、
暇を見つけちゃぁログハウス建ててるところに写真撮りに行ったりとか、
※ログハウス:小林夫妻は滋賀にログハウスを建てる予定。
大谷:...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第8回
第8回 何かを企てることっていうのがもう実行されているっていうか。
(沈黙25秒)
大谷:
企画って、言うでしょ。
企画する。企画して実行する、か。
「企(たくら)む」とか「企(くわだ)てる」とかってこと。
その影響力というか、
それが企画が大事ですよっていうような意味ではなくて、
大事も何もなく、それがほとんどみたいな。
全て・・・でもまぁ全てかもしれない。
何かを企てることっていうのがもう実行されているっていうか。
小...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第7回
第7回 ご飯の影響力の大きさを感じて。
小林:
表面的というか表面に本質があるということを思っていて、
というか、くにちゃんが言って、
わりとそこに影響を受けてる感じがするけど。
そういう表面だよね。
だって、これ(箱)もそうだし、さっきの編集もそうだし、
それにもろに影響を受けているというか。
それで全部変わっちゃうんだから。
本質なのか何なのかわかんないけど。
大谷:
本質っていうものが無いのかもしれないよね。
小林:
...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第6回
第6回 舞台というものがあるということによって何かが発生してしまう。
大谷:
文字とかお金っていうものも、
舞台とか誌面、編集とか、ある形式によって、
それによって人間がある行動をしてしまうものだよね。
別にお金が何かを命令しているわけではないし、
文字が何かを命令しているわけではないんだけれども、
でもそれによって、勝手に動く。
お金というものがある時点でもう、心地よさとか、
心地悪さみたいなのが発生している。
見出しって...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第5回
第5回 マネジメントのうまい人は、ものすごくマニアックに操作できちゃう。
大谷:
ほんで、だんだん、そういうのがなるべく無いような、
「言葉の記録」もそうだけど、
言ったことからしか無いというか、
ちょっと見出し立ててるけど、
いわゆる型にはめた編集をしないというようなことを
僕もやろうとしていて、同じ感じがした。
編集がうまくなるってどうすればいいかっていうのを考えると、
そういうときは3つにしましょうとか、
言いたい論点が1...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第4回
第4回 今のその舞台の話と編集って、全くおんなじ感じがする。
大谷:
なんかさ、今のその舞台の話を聞いててね。
編集ってさ、全くおんなじ感じがするんだよ。
最近鞄を売らなきゃいけないから、
鞄のホームページを作ろうっていって。
パートナーの澪が鞄を作っているから、
原稿も書いてっていって。
小林:
うん。
大谷:
でも澪はそんなの書いたことないからさ。
でき上がってきた文章を何とかしようとして思ったのが、
あぁ編集ってこう...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第3回
第3回 成長のみに頼っていく浅はかさみたいなものを感じてきている。
(沈黙1分30秒)
小林:
ちょっと関係ないのかもしれないけど、
どっかで繋がりそうな気もしつつなんだけど、
やっぱこの舞台設定が面白いなと思ってて、
めちゃくちゃ安心してこの箱
(小林・大谷と参加者を隔てるように置かれたマイクの置き台)
の後ろにいられる感じがして、前回と違ってね。
このままずっと黙っといたろうかなということさえ、
強気に思えたりして、
この場の居心地がそんなに良くないですと言われたとしても、
全然、ここ(箱のあるライン)でカットされてる感じがあって、
ほんとこれ一個だけなんだけど、ものすごい意味を持つなと思って。
間にあるとね。
前回は、それがそのままストレートに僕とか大谷さんの感覚に
入ってきたんだから、ごちゃまぜだよね。
なんかさっきの儀式みたいな、これ一個置くか、
置かないかみたいなことでも、
場を開くとか場を持つとか言った時に、
文字が読めなくなっちゃうみたいな、
なんかそういう要素ってあるなぁって思ったりして。
昨日も大学で大学生相手に研修して、
学生団体とかそういうので頑張ってる人向けの研修をやってきたけど、
そういう予め、その場合は設置されているものがある状態だよね。
そこから何を取り除いて、
新たにどういう舞台設定みたいなのを持ってくるか、
そういうのを配置できる人が、
舞台設定とか場を開くみたいなのに興味があるんだなと思ったりして。
そういう環境を設置できたらもう、
あとそこで何をやってももうそんなにおっきな結論変わんない気がして。
だから武道でいう型とか能とか芸能の世界でも型と言われるのは、
その型によって全部動きが
決まっちゃうからなんだろうなぁと思ったりして。
そういう意味で最大限昨日もそういうふうな場作りをしたし、
すでにある構成されているものから、
できるだけ非構成的にというか僕が僕のまま関われるような形で、
そのまま関わりきったんだけど、
やっぱりどっかこう設計にミスというか、
もう一個僕が見えてないなんか設定があった感じがして。
今までは、
僕がどうやったらあの場がもっとうまくいったんだろうとかいって、
結構反省モードになるんだけどなんか、
僕がうまく出来たかどうか、
僕の振る舞いがどうだったかとかそういう、
個人に所属するような、
僕の能力が高いからうまく出来ましたっていうこととは全然関係ない。
この箱一個置くかどうかだから。
ま、それを置けるかどうかみたいな意味での能力と言ったらそうだけど。
これは能力じゃないよ、だって、箱を持ってきておいてるだけだから。
その考え方とか人間観とか、深まる感じ、
もう一個僕が深めるために
何が見えていないんだろうかみたいなところに興味があって、
成長というと積み重なっていく感じがあるんだけど、
そっちじゃないなぁと思って、
その限界というか浅はかさというか、
成長のみに頼っていく浅はかさみたいなものを、
この6年とか7年とかそのレベルで感じてきているので、
そういう意味では全く別のベクトルというか、
深めていくベクトルに興味があって。
昨日もマネジメントとかファシリテーションとかが大好きで、
いろんな人のやつ見ている人からしたら、
なんていう下手な場の仕切り方をしてるんだと、
たぶん見られているようなやり方をしてて、
大谷:...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第2回
第2回 網野善彦は文字の均一性みたいなことを言ってて、
(沈黙20秒)
大谷:
文字の話でさ。
網野善彦は、歴史の史料をたくさん読むんだけど、
なぜ昔の文字が読んでわかるのか。
例えば、昔の九州の人の、
九州で見つかった木簡とかに書いてある文字とか、
北海道、北海道はなかったかな、まぁ東北とかね。
なぜ読めるのかということを言っててさ。
話されている言葉ってほとんど聞き取れないでしょ。
東北弁とかそうなんだけど、わからない。
でも、文字だとそれが読める。のはなんでかっていう疑問に、
ある日突然気がついたって言ってて。
それがそうだよなと思って、で、
網野善彦は文字の均一性みたいなことを言ってて、
話される言葉っていうのは不均一、
それぞれ土着のバラバラなんだけど、
文字っていうのはそれを均一にする。
そういう力というか、作用があって。
だから同じように読めるんだって。
そういう、面白いじゃん。
で、そのあとお金の話でさ。
お金はね、尺度となるみたいなのがあって、
全然別のモノ、この(敷いてある)マットの価値と
この(目の前においてある)マイクの価値は?
って言われた時に比べられないけど、
お金だと比べられるっていう
そういう価値の尺度みたいなのが当然あってさ、
それが似てるんだな、文字と、
小林:
あぁ。均一性みたいなところがね。
(沈黙5秒)
大谷:
そういう共通性みたいなのがさ、
一冊の本の中に並んで出てきたっていう、
ところで似ているところがあるのかなと思った。
(沈黙35秒)
大谷:
もう一つ面白かったのがさ、
ある時代までの文字ってめちゃめちゃ綺麗なんだって。
すごく読みやすい。
文章とか、
普通の農家の人が訴えるために書いた文章とかがあるんだけど、
ほんとに芸術品のようなのが残っている。
小林:
訴えるために書いたの。...
【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第1回
懲りずに『コトバのキロク 公開収録その2』です。
収録から掲載まで時間が開いたのは、僕(大谷)の中でこれをどう扱えばいいのかうまく捉えにくかったからですが、半年あいて読み返すと掲載したくなりました。
話し手:小林健司、大谷隆
場所:studio CAVE(フェンスワークス)
収録日:2014年12月1日
まとめ:大谷隆...