June 1, 2015

【言葉の記録5】コトバのキロク公開収録その2 第4回

第4回 今のその舞台の話と編集って、全くおんなじ感じがする。

大谷:
なんかさ、今のその舞台の話を聞いててね。
編集ってさ、全くおんなじ感じがするんだよ。

最近鞄を売らなきゃいけないから、
鞄のホームページを作ろうっていって。
パートナーの澪が鞄を作っているから、
原稿も書いてっていって。

小林:
うん。

大谷:
でも澪はそんなの書いたことないからさ。

でき上がってきた文章を何とかしようとして思ったのが、
あぁ編集ってこういうことかって。
例えばホームページだったら、
タイトルみたいなのがあって、
見出しがあって、文章があって、
また見出しがあって。

で、何個か説明したいことがあって、
例えば3つってあったら、
お伝えしたいことは3つですみたいな。

1、2、3って見出しがあって、
その下に、1の説明、2の説明、3の説明ってあって。

小林:
うん。

大谷:
で、結局さ。

何が書いてあるかじゃなくて、
パッと見た時に3つ並んでいたら、
こことこことここの文字の並び、
文字数とか、後ろに丸がついてるかとか、
「です」があるかないかとか、何行か、
みたいなので決まる。

小林:
へぇ。

大谷:
でも澪は書いたことがないから、
バランバランなんだよね(笑)

小林:
あぁー

大谷:
で、これだけのことを結局、
編集者はやってるんだという感じがしたの。

見出しの文末がバランバランだった時点で、読めない。
人間耐えられない。

小林:
パッと見た時、

大谷:
パッと見た時に。

視覚なんだよ。と思ったの。
そんなんさもう、中身の話じゃないじゃん。
そこの前の話で。

でもそういうふうにして、
ホームページにしろ、誌面にしろできている。
舞台と一緒というか。

ここは舞台ですよっていう設定されているかされてないかとか、
その舞台の仕切がこうなっているっていうことでしか
無いっていう。

そんなんをずっと考えながら、原稿を伸ばしたり縮めたりしてた。

小林:
ふうん。


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