第2回 網野善彦は文字の均一性みたいなことを言ってて、
(沈黙20秒)大谷:
文字の話でさ。
網野善彦は、歴史の史料をたくさん読むんだけど、
なぜ昔の文字が読んでわかるのか。
網野善彦は、歴史の史料をたくさん読むんだけど、
なぜ昔の文字が読んでわかるのか。
例えば、昔の九州の人の、
九州で見つかった木簡とかに書いてある文字とか、
北海道、北海道はなかったかな、まぁ東北とかね。
なぜ読めるのかということを言っててさ。
九州で見つかった木簡とかに書いてある文字とか、
北海道、北海道はなかったかな、まぁ東北とかね。
なぜ読めるのかということを言っててさ。
話されている言葉ってほとんど聞き取れないでしょ。
東北弁とかそうなんだけど、わからない。
でも、文字だとそれが読める。のはなんでかっていう疑問に、
ある日突然気がついたって言ってて。
それがそうだよなと思って、で、
網野善彦は文字の均一性みたいなことを言ってて、
話される言葉っていうのは不均一、
それぞれ土着のバラバラなんだけど、
文字っていうのはそれを均一にする。
そういう力というか、作用があって。
東北弁とかそうなんだけど、わからない。
でも、文字だとそれが読める。のはなんでかっていう疑問に、
ある日突然気がついたって言ってて。
それがそうだよなと思って、で、
網野善彦は文字の均一性みたいなことを言ってて、
話される言葉っていうのは不均一、
それぞれ土着のバラバラなんだけど、
文字っていうのはそれを均一にする。
そういう力というか、作用があって。
だから同じように読めるんだって。
そういう、面白いじゃん。
で、そのあとお金の話でさ。
お金はね、尺度となるみたいなのがあって、
全然別のモノ、この(敷いてある)マットの価値と
この(目の前においてある)マイクの価値は?
って言われた時に比べられないけど、
お金だと比べられるっていう
そういう価値の尺度みたいなのが当然あってさ、
それが似てるんだな、文字と、
小林:
あぁ。均一性みたいなところがね。
(沈黙5秒)
大谷:
そういう共通性みたいなのがさ、
一冊の本の中に並んで出てきたっていう、
ところで似ているところがあるのかなと思った。
(沈黙35秒)
大谷:
もう一つ面白かったのがさ、
ある時代までの文字ってめちゃめちゃ綺麗なんだって。
すごく読みやすい。
文章とか、
普通の農家の人が訴えるために書いた文章とかがあるんだけど、
ほんとに芸術品のようなのが残っている。
小林:
訴えるために書いたの。
大谷:
それがある時期からすごく乱雑になるんだって。
もう走り書きみたいな文字になって、読めなくなっちゃう。
で、そのころから文字を書くっていう行為が軽くなってきた。
それまではわりと文字を書くって、
こう、神の領域とかそういう感じの行為だっていう意識が
おそらくあって、
だから疎かに書けないみたいなのがあるんだけど。
ある時期からほんとに記号みたいに成って
全く読めない木簡とか出てくる。
小林:
字が汚すぎて
大谷:
汚すぎて。
汚すぎてっていうか省略されすぎて、
ぺぺぺってなってて、
小林:
はぁー。
大谷:
そういうのと、お金っていうのも、
お金もお金そのもの、
硬貨だったら硬貨に何か呪術的なまじない的な力があるとされていて、
それがだんだん消えていくんだけど、
そういうのも文字とお金は似ている、みたいな。
小林:
ふうん。
そういう、面白いじゃん。
で、そのあとお金の話でさ。
お金はね、尺度となるみたいなのがあって、
全然別のモノ、この(敷いてある)マットの価値と
この(目の前においてある)マイクの価値は?
って言われた時に比べられないけど、
お金だと比べられるっていう
そういう価値の尺度みたいなのが当然あってさ、
それが似てるんだな、文字と、
小林:
あぁ。均一性みたいなところがね。
(沈黙5秒)
大谷:
そういう共通性みたいなのがさ、
一冊の本の中に並んで出てきたっていう、
ところで似ているところがあるのかなと思った。
(沈黙35秒)
大谷:
もう一つ面白かったのがさ、
ある時代までの文字ってめちゃめちゃ綺麗なんだって。
すごく読みやすい。
文章とか、
普通の農家の人が訴えるために書いた文章とかがあるんだけど、
ほんとに芸術品のようなのが残っている。
小林:
訴えるために書いたの。
大谷:
それがある時期からすごく乱雑になるんだって。
もう走り書きみたいな文字になって、読めなくなっちゃう。
で、そのころから文字を書くっていう行為が軽くなってきた。
それまではわりと文字を書くって、
こう、神の領域とかそういう感じの行為だっていう意識が
おそらくあって、
だから疎かに書けないみたいなのがあるんだけど。
ある時期からほんとに記号みたいに成って
全く読めない木簡とか出てくる。
小林:
字が汚すぎて
大谷:
汚すぎて。
汚すぎてっていうか省略されすぎて、
ぺぺぺってなってて、
小林:
はぁー。
大谷:
そういうのと、お金っていうのも、
お金もお金そのもの、
硬貨だったら硬貨に何か呪術的なまじない的な力があるとされていて、
それがだんだん消えていくんだけど、
そういうのも文字とお金は似ている、みたいな。
小林:
ふうん。
(第3回へつづく)