1年ほど前、Wordで長い文章を書いたときに挙動の限界を感じて以来、Wordはほぼ開かなくなった。8万字ほどの文章だった。
テキストエディタなどいくつか試してみたけれど、どれもそれほどしっくり来るわけでもなく、かといってとても使いにくいというわけでもなかった。それならもうグーグルでいいんじゃないかとグーグルドキュメントを使っている。
共有できるから、澪が催しの案内文を書いて、僕が添削して、澪がデザインして、僕が印刷して、澪が手渡すなんてこともできたりする。便利だ。
あと、ファイルをローカルに保存しておかなくてもいいというのは、とても僕向きで、つまり、整理が苦手なので、サーバー上に残ってくれているほうが自分で管理するよりもずっと安心である。
グーグル依存度はどんどん上がっていて、もし、今使っている2011年製のMacBook Airが壊れたら、次に買うパソコンは激安のChromebookとかChromeboxとかChromebitだと思う。パソコンを買うとしたら、だけど。
ちなみに、写真や動画を含め、僕のすべてのデータはクラウド上にあって、ハードとしてのパソコンが壊れても、データはダメージを受けない。
こういうことが当たり前になる世界にいつかなるんじゃないだろうかと思っていたようなサイバーパンクな状態なのだけど、なんともヌルっといつの間にか実現している。そのうちヌルっと首の後にUSBのソケットがつくかもしれない。
こうやって散々インターネットの恩恵を受けているのに、僕はインターネットをそんなにありがたいと思っていない。興奮も感謝の気持ちもない。パソコンやスマートフォンへの興味は薄れていく一方である。昔は結構好きだったんだけどな、アップルの発表会とか。僕も歳をとったということか。
普通に欲しくなったよ。