November 19, 2018

【498】子供服にかける情熱。(生後74日目)

10個のりんごともにド派手な子供服が送られてきた。母親からである。

左の三着が母親から。よく見つけたなこんな服。
今着ている適切なデザインのは小林家からの借り物。
生まれた直後にも一度、似たような派手な服をプレゼントしてくれたが、今回はさらに輪をかけて、やりたい放題の域に入っている。オレンジのやつなんか、このまま山に入っても猟師に誤射される心配がないレベルである。

僕が思うに、乳児の服を買うのは一種の博打である。乳児服に「来年」の二文字はない。その恐るべき成長速度と季節変化の兼ね合いを見極めなければならない。チャンスは一度きりなのだ。

特に新(あらた)は、生後約2ヶ月に渡って平均の2倍の成長速度をキープした。10センチ刻みのサイズなど、一瞬の通過点である。

たとえ、ぴったりの季節にぴったりのサイズを的中させたとしても、数週間もすればサイズアウトは確実。その間に何回着ることができるというのか。まるでステージ衣装である。

いやむしろ、日々がステージだということなのかもしれない。毎日強烈に変化し続け、後戻りすることも停滞することもない子供時代は、一瞬たりともケはなく、常にハレなのかもしれない。

だからこそなのだろう。母親は、初手から無難な選択は削り落とし、自分の趣味の最高到達点をいきなり全力でぶつけてくる。

たぶん、また送りつけてくるはず。これで終わりではないだろう。


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