December 28, 2020

【770】ヘーゲルの「美学」

買ってしまった。こんな本、新本で買うとは思わなかった。吉本隆明が「芸術と疎外」という講演でこの本のことを話している。正確にはこの本ではなくヘーゲルの『美学』として発行されている本だけど。そもそもヘーゲルは「美学」という本は書いていなくて、講義として「美学」をやっていて、その受講者の筆記録をもとに何冊も「美学」はつくられている。この『美学講義』はその中でも初期の講義の筆記録をもとにしているものらしく、特徴としては編者の「歪曲」が少ないら...

December 23, 2020

【769】文章筋トレをリクエスト開催に変更します。次回は1月6日です。

 2021年1月から文章筋トレの日程をやってみたいという方の希望日程での開催に変更します。「興味はあるけれど日程が合わない」という声を度々頂いていたことと、土曜日は保育の事情が平日とは違って実施の負荷が高く定期での開催継続は難しいためです。(リクエストでの検討日程は平日と土曜日のどちらも含めますので土曜日でリクエストしたいという場合も大丈夫です。)やること自体は変更ありません。1回3時間で参加費は一人3,000円です。リクエ...

December 19, 2020

【768】言葉の表出冬合宿2020、五日目。

五日目の夜。明日の正午に文章提出。明後日はレビュー。面白い文章を書きたい。とだけ考えて合宿に臨んだ。最初から合宿中に書き上げられるとは思っていなかったので、とにかく書き始めたいと思っていた。漠然としたイメージとしてあるのは、文章を書くことそのものが面白い過程として成立していく様が読み取れる文章で、そういうことがやりたかった。これぐらいのイメージでどうにかなるものか、どうなのか、それ自体もよくわからなかった。勝算はなかったけれど、やって...

December 16, 2020

【767】言葉の表出冬合宿2020、二日目。

  昨日から言葉の表出冬合宿2020が始まる。 合宿はこれで10回目らしい。5年前の2015年夏に言葉の表出合宿の前身となるフリーキャンプをやっている。そういうことをオープニングミーティングで主催の美緒が話してくれた。 自分でなにかをやろうと思うとき僕は大体そうなのだけど、これは絶対おもしろいからみんなも絶対面白がるはずだと思っている。5年前のフリーキャンプもそうだった。結果は、惨憺たる物で、僕以外の主催者二人が途中で精神的...

December 9, 2020

【766】「エチカ」をゆっくり進める。

 ゆっくり読んでいる。どれぐらいゆっくりかというと一日一行とかそういうレベル。 本来のタイトルである「幾何学的秩序に従って論証されたエチカ」にあるように、記述は「幾何学的」である。例えば三角形を僕たちはかんたんに思い浮かべることができるが、定義しようとすれば、「三角形は、同一直線上にない3点と、それらを結ぶ3つの線分からなる多角形。(ウィキペディア「三角形」)」といった感じになるように、まず語句の定義から始まっていく。 第一...

December 3, 2020

【765】12月2日の文章筋トレ。

初参加の友人とカエルさん、美緒の四人でやる。10分と60分。僕なりに少し、やってみたいと思っていたことを進める。出来上がった文章のことというよりは、出来上がっていく文章を楽しむようなことをやってみている。出来上がってしまえば、いろいろとやってみたその痕跡は消える、のだろうか。たぶん、何をやったかというところまではたどることができないほどに判別不能になるのだろうけれど、何かをやった、というような形跡は残るのではないだろうかと思う。何をや...

November 30, 2020

【764】スピノザ「エチカ」に取り掛かる。

 スピノザの「エチカ」。これはちゃんと読みたいと思った。今できる限りで一番楽しく読みたい。細かくノートを取って読む。イメージの中の哲学科学生のように。読み進められるリズムができたらゼミをやろうかな。 デカルトの「方法序説」も読み返しておこう。役に立ちそうなサイトなど・「エチカ」ラテン語原文http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/works.htm?lang=E・羅英辞典(epwing形式)ht...

November 29, 2020

【763】「『中動態の世界』ゼミその後」の会

 9月に終了した『中動態の世界』ゼミのメッセンジャーグループで、その後もぽつりぽつりと投稿があって、ゼミをきっかけにして新たな本を読み始めたり、新しいことを考えたり、そういうことが起こっているので、参加メンバーでそれぞれ「ゼミのその後」のことを話す会をやってみた。 僕自身、この本はゼミをやる前に思っていたよりもずっと僕自身の場所に重なっているところがあると、ゼミが終わったあとに思うようになった。それは吉本隆明の自己表出の問題で、このこ...

November 27, 2020

【762】慎重なワクワク。

アラタを見ていると思う。アラタは大体落ち着いていて、慎重に見える。だからといって、怯えや不安を感じない。慎重であることと自信があるということとワクワク楽しいということが同居している。不安だから慎重にやるというのは、たしかに相関が高そうだが、必ずしもそうであるとは限らない。同じように大胆だから自信があるというのも、必ずしもそうだとは限らない。こういうことはほんの少しの観察と思考があれば、そうだと気がつくことなのだけれど、なぜか見過ごされ...

November 23, 2020

【761】テーマとモチーフ。主語と動詞とそれ以外。

テーマとモチーフという言葉は、普段わりに適当に使っているが、あえてイメージの違いをいうとしたら、という話。ちゃんと調べたわけではないので、個人的なものとして。テーマというのは日本語で主題。「これが」に相当するもの。文で言えば、主語。モチーフは日本語で動機。「どうしたい」に相当するもの。文で言えば、動詞。西洋哲学には、どうやら、主語主義と動詞(述語)主義というようなものがあって対立があるらしい。僕は特に優劣を感じない。何かを表現しようと...

【760】11月21日の文章筋トレ

カエルさん、てるこさん、ゆうきさん、僕の四人でやる。僕は体調が悪い。木曜日からずっとお腹が痛い。進行を共同主催のゆうきさんに任せた。10分と60分をやった。体調が悪いときの思考は独特で、普段とは全く違うことを全く違うやり方でやっている感じがする。端的に悲観的だ。普段の楽観主義の裏返しのようなことになる。どちらが表でどちらが裏かというよりも、二つの面を行き来するきっかけが体調なのかもしれない。だとしたら歳をとるに従って悲観的な面が増えて...

November 22, 2020

【759】正でも反でも斜でもなく、横切りたい。

寄り添いたいわけではないし、寄り添われたいわけではない。対決したいわけでもない。斜に構えたいわけでもない。ただ、横切りたいのだと思う。そう思う理由は、横切ることがもっとも広く場所を生じさせるからだ。正も反も斜も、短い時間において苛烈に効果を生じるけれど、そうそう長くは続かない。広くもならない。きちんと横切ることだ。影響や関係という言葉の持っている角度が違う...

November 17, 2020

【758】キャラペイス秋の展示会、終わる。

 11月14日から16日の3日間、まるネコ堂でキャラペイスの展示会をやっていた。たくさんの人が来てくれて賑わった。ありがたい。楽しかった。いつもと違う時間だった。非日常だ。 工房のテーブルや棚に商品を並べて、商品説明を添えてとやったが、それ自体はいつもの日常と大きく変わるわけではない。こういうことが割とすんなりとできるようになったこと自体が驚くべきことだ。自宅で展示会をやる。自分たちで作った商品を売ることができる。 最近は美緒が描いた...

November 4, 2020

【757】第0.5回まるネコ堂芸術祭終わる。

10月31日に第0.5回の芸術祭が終わった。が、まだ「一回も」やっていない。こういう言葉遊びをしたくて「第0回」や「第0.5回」と名付けたわけではないが、言葉遊びは軽視できない。とりあえずこれまでにわかったことを書く。こんなことを誰も尋ねてこないとは思うけれど、もし「なにか今後も続けていくだろうことを始めようとするときに第1回じゃなく第0回としたほうがいいのか」という問われたとしたらこう答える。第1回としてやればいい。ただ、もしその第...

October 30, 2020

【756】明日は第0.5回まるネコ堂芸術祭。

 なんでまた0.5回なんて中途半端なことをやろうと思ったのだろうかと自分を恨んだりもしたけれど。 今回は、自分なりに物事をやっていくその作法というかそういうものそのものからじっくり考え直してみようと思ったのが悪かったのか、今さっきようやく45分でしゃべろうと思うものが形をとった。ほんとうなら、というか今までならここからかなり手を入れていくことをやるというか、そういう手を入れるということがメインというか、そういうやり方をやってきたのに、...

October 21, 2020

【755】10月17日の文章筋トレ

カエルさん、てるこさん、ゆうきさん、僕の4人。10分と70分をやる。文章筋トレ自体、もう結構長いことやっている。初回が2019年1月だから1年10ヶ月だ。僕の経験ではこのあたりが分岐点になりやすい。飽きるか飽きないか。大抵のことは、真面目にやればやるほど、3年ぐらいの間に飽きる。僕は多分人より飽きっぽいのだが、この飽きっぽさは正確に言えば、習慣化しにくいということだと思う。飽きてくる前に習慣化してしまえば、もうそれは意識に上らないわけ...

October 20, 2020

【754】キャラペイス新製品、革のショルダーバッグ販売開始。

 久しぶりのキャラペイス新製品。革のショルダーバッグ。一年ほどかけて、試作と試用を繰り返してきたのが完成した。「一生使える」というのが製品コンセプトだ。そもそも耐久性が高く「丈夫である」ことずっと使いたくなる「育っていく素材である」ことたとえ壊れても「修理できる構造である」ことこの三つを満たしたものを「一生使える」としている。設計から言えば、修理さえ続けていれば、一生どころか数世代は使えるかも。ずっと使う、ずっとそばにいる、...

【753】10月15日の文章筋トレ。

サトシと美緒と僕の三人でやる。10分と70分。天気が良い。小さな薄い雲が頭の上に少しだけあって、天気の良さを際立たせる。が、サトシの世田谷は曇り空で雨すら降ってきそうな気配だという。なぜか爆笑の筋トレになった。文章を書くことの位相は現実の位相とは少し違っている。この違いは意識しておいたほうが良い。現実は爆笑ものではなく、むしろ書くことに対して厳しいが、それでも書いたものを読めば爆笑しうる。===============■近々開催のまる...

October 8, 2020

【752】10月7日の文章筋トレ。

 サトシと二人でやる。13時半から17時まで3時間半ある。二人だとかなりゆっくりできる。10分と70分をやる。サトシも僕も書いている時間、ズームのカメラもマイクも入れたままでやった。文章筋トレでは、カメラもマイクも、切っても切らなくてもどちらでも良いが、経験上大抵の人は切る。僕はいつも、主催者という立場やタイムキーパーとしての役割上、カメラもマイクも入れっぱなしだ。主催者という立場というのは、オンラインミーティングの参加者全...

October 6, 2020

【751】言語美という母港。

言語美ゼミに向けて読み始める。何度読んだかわからないぐらい読んでいる本だ。もう、最初の「文庫版まえがき」ぐらいはさっと通り過ぎることができるだろうと思ったら、やっぱり発見があった。なるほどこれはこういう意味だったのか。吉本はこういうことを言わんとしていたのか。ということを新しく読む。書かれていることは初見のときから一文字たりとも変わっていない。にもかかわらずこうして今でも変化を続けている。変化をしているのは僕だからだ。前回読んだときか...

October 3, 2020

【750】言語美ゼミに参加を申し込む。

大谷美緒が主催する『言語にとって美とはなにか』ゼミに参加を申し込んだ。講読ゼミは30ほどやってきたが今回がたぶん「初参加」だ。主催者は参加(参り加わること)できない。なんとも感慨深い。今の時点ではゼミを通じて吉本隆明という人の全体像を自分のなかに浮かび上がらせることができたらいいなと思っている。漠然とではなくできるだけ具体的に。長旅だ。補給と修理をしながらゆこう。===============■近々開催のまるネコ堂の催し=======...

October 2, 2020

【749】10月31日土曜日、第0.5回まるネコ堂芸術祭

 第0.5回という中途半端な数字ですが、芸術祭をやります。今年のゴールデン・ウィークにやったのが第0回で、来年のゴールデン・ウィークに第1回をやります。今回はその中間です。中間報告とか途中経過とかそういったものです。なんだ完成品じゃないのか、と思われると思いますが、そうです。「途中」「最中」という進行形が持っている不安定さが言ってみれば醍醐味かもしれません。出来上がったら全然違った、みたいなこともあるかもしれない。少なくとも...

September 30, 2020

【748】9月30日の文章筋トレ

3人で、10分と1時間10分をやる。気持ちの良い季節。天気も気温も湿度も風速も申し分ない。あまりに気持ちが良すぎて1時間10分は書けなくなりそうだった。眠くなる。曲りなりにも催しをやっているのだから寝てはいけないというようなことは思わなかった。書けなくても、それで良いと思った。書けないことがマイナスだとも思わなかった。書くための時間であることも、この気持ち良い時間の一つの要素だと思った。僕が書けなくても他の人は書いている。そういうこと...

September 29, 2020

【747】9月27日の芸術祭ミーティング

 2回目のミーティングが日曜日にあった。出展者(実行委員含む)8人全員がZOOMで集まる。1回目のミーティングもそうだけれど、これぐらいの人数で全員がすんなり集まること自体に新鮮な感じがある。 例によって決めることはほとんどない。連絡事項がいくつかあるぐらいで、それもすぐに終わる。残った時間でなんとなく話す。僕は途中で昼寝から起きてしまったアラタの面倒を見ながらスピーカーから聞こえる音を聞く。こんなゆるい雰囲気でなにかをやる、なにかが...

September 28, 2020

【746】『中動態の世界』ゼミ、終了。

 9月26日土曜日。國分功一郎著『中動態の世界』の講読ゼミが終了した。全9回。毎月1章ずつ読んで9ヶ月かかった。参加者は4人。それぞれに何かが生じたのではと思う。 今回のゼミをやるにあたって、僕は、僕なりの目標を持っていた。 「レジュメを文章として面白く読めるようにする」というものだ。最終回に成ってようやく、それなりに面白くかけたと言い得るぐらいにはなった(よろしければぜひお読みください)。他の参加者にもおもしろいと思ってもらえたのは...

September 23, 2020

【745】9月19日の文章筋トレ。

参加者5人、うち一人途中退出。会場参加が3人。10分と60分をやる。改めて書くと、文章筋トレというのは文章を「筋トレ」という比喩で捉えてやってみたらどうなるかという試みだ。これまでのところわかってきたのは「筋肉」としての比喩が通じる範囲でなにかしらの筋力は増強される。この筋肉としての比喩が通じる範囲というところが具体的にどのような範囲なのか。少なくとも「言葉の正確な選び方」や「文章のわかりやすさ」「イメージのしやすさ」と言った「外形(...

September 16, 2020

【744】9月16日の文章筋トレ

今日は参加者なし。どうしようかなと思う。記憶ではこれまで参加者のいなかった回はなかったと思う。一人でやることもできる。あるいは今、少しずつ書いている文章の続きを書く時間にすることもできる。A4のコピー用紙を横置きにして、縦書きで書いている。一回で1時間ぐらい、書ける分だけ書いたら、その日は終わりにして、次の機会にまた、新しい真っ白なコピー用紙に書き始める。毎回、再起動させる。一回に数枚ぐらい。一応モチーフと言うかテーマと言うか、そうい...

September 10, 2020

【743】文章筋トレ、10月以降の日程を掲載しました。

文章筋トレの10月以降の日程を発表しました。時間帯を午後にして、延長しました。その分価格も変更して、土曜日と合わせています。参加、ご検討くださいませ。10月 7日(水)13時30分から17時【3,000円】 15日(木)13時30分から17時【3,000円】 17日(土)13時30分から17時【3,000円】11月12月は、土曜日の日程のみ確定しています。平日は検討中です。お申し込みは下記ページをご覧ください。●文章筋トレhttps:...

September 3, 2020

【742】孤独な共同作業。

 乱れた文章を書いてくれたらいいと言われているような気がする。時間さえ貰えれば直しはする。それなりに落ち着けるところに落ち着けてやれる。そのかわり、つまらないのは読ませるなよと釘を刺されている。そういうところは我ながら容赦ない。心地よい緊張関係のために全力を出しておく。考えることの面白さを堪能し、読むことの面白さを堪能し、直すことの面白さを堪能する。===============■近々開催のまるネコ堂の催し==============...

September 2, 2020

【741】9月2日の文章筋トレ。

朝はかなり涼しくなった。カエルさん、美緒、僕の3人でやる。10分と60分。10分が良かったと10分が終わったときにカエルさんが言った。僕も10分が良かったと思った。60分が終わると、60分が良かった。文章筋トレという名前をつけてやっていることは、筋トレのように文章をやってみたらどういうことになるかということだ。文章は筋トレではないとか言うこととは言語的には少しずれた位相にある。言語的には少しずれたことをまさに言語でやっているわけだから...

August 26, 2020

【740】『ゲンロン』を読む。

相変わらず本を読む。『ゲンロン』の第Ⅰ期、1から9と0を揃えてせっせと読んでいる。今日的な問題を取り上げて日の当たる場所に並べていく作業は見た目以上にとても力がいる。そういった作業は、それそのものである今日的な問題にすぐさま突き当たるからだ。『ゲンロン』が巻き起こしていく「炎上」は、今日的な問題の在り処をしめす狼煙のようなものなのかもしれない。『ゲンロン7』に掲載された、國分功一郎、千葉雅也、東浩紀の鼎談が良かった。三人それぞれが異な...

August 24, 2020

【739】8月23日の芸術祭ミーティング。

 第0.5回、第1回、まるネコ堂芸術祭に向けての初めての出展者オンラインミーティング。8人。 「漠然とやりたいと思っていることがあって、それはおそらく芸術というのが最も近い分野だと思われることだけど、いざやろうとするとどうやってやればいいのかわからなかった。だからこの芸術祭のコンセプトが自分にぴったりだと思った」というようなことを出展者の一人が話していて、あぁ、そういう意味では、僕自身もそうだと思った。そう言葉にされて、そう思った。 ...

August 23, 2020

【738】8月19日の文章筋トレ。

 開催日からだいぶ経ってしまった。参加者はカエルさん、みどりさんと僕。10分と50分をやる。 50分のあと、僕の文章についての質問からの話でいろいろとしゃべった。喋った内容はともかく、気がつくと終了予定時間を1時間もオーバーしている。もともと時間管理は苦手なのだけど、最近は少し気にかけていた。というか、文章筋トレの進行に関して、ほとんどこだわっていないのだけど、時間だけはこだわったほうがいいのではと思って気にしていたので、さすがにちょ...

August 21, 2020

【737】不安は失くならない。

不安というのはカビのようなものだ。有害なカビが繁殖したときに効果的な対処は、カビそのものの除去よりも、カビが繁殖しにくくなるような状況を作ることだ。風を通したり、日に当てたりする。そのためにそのあたりを少し掃除する。ものを動かしたりする。比較的小さな規模であればそれぐらいでいい。ずっと長く放置されていて、容易には手がつけられなくなっていたら、少しずつものを運び出して、大掃除をする。できれば、穏やかに少しずつやっていくのがいいが、場合に...

August 19, 2020

【736】興味を失うということ。

 子供が絵本が好きで、毎日何度も読み聞かせをせがまれる。たぶん、多くの子供が絵本が好きだし、おそらく僕も絵本が好きだった。毎日何冊もあるいは同じ本を何度も読んだ。それが何年か続く。 しかし不思議なことに、大人になってみると多くの人は絵本がそれほど好きではなくなっている。毎日読んだりしない。少なくとも子供が持っている絵本に対する強烈な情熱を保持していない。そういう人がほとんどだ。僕もそうだ。いつの時点でか、絵本から離れた。 なぜ絵本から...

August 14, 2020

【735】覚えていられないが、思い出さないわけではない。

時々自分の文章が心臓に悪い。書くときでは無い。読むときだ。最近の文だ。自分のだ。以前のでは無い。ここ一年ほどだ。僕でない人が読むとどうなるのかはわからない。どうなるのだ。自分で読んで心臓に悪い。望んだのか。ドキドキする。何を書いたか思い出せない。読み進めている間、思い出せない。簡単でない。コーヒーが無い。コップが空だ。机の上だ。見なくてもわかる。曇り空は時間がわからない。目が痛い。モニターが明る過ぎる。違う、部屋が暗いのだ。繋がりのな...

August 12, 2020

【734】8月11日の夢。

 ちょっとややこしい夢を見た。面白い夢だった。書き残しておこうと思う。 僕の実在の友人がほぼ当人そのものとして登場する。仮にSとしておく。Sと二人で話をしている。薄暗い居酒屋のような飲み屋のカウンター席だ。Sが今度イベントをやるという。場所を借りて二日間のイベントらしい。映画の上映会かライブ?のようだ。その会場のイメージは、僕が昔、何度か足を運んだり自分でも上映会や音楽ライブのイベントをやったことがある中崎町の古い建物に重なる。 どん...

【733】もうすぐ締め切り。まるネコ堂芸術祭出展者募集。

 なにかぼんやりとでもやってみたいようなこと、それが実現したらいいなぁというようなイメージは一般的に夢と言われている。はっきりとした夢もあれば、はっきりしない夢もある。はっきりしているからといって実現しやすいかといえばそうでもないし、ぼんやりしているからしにくいというわけでもない。何を書こうと思っているのかを事後的に浮かび上がらせようと思って書いているのだけれど、そういう夢というものが、そもそも広いものであって、濃淡や高低が...

August 10, 2020

【732】8月9日の小説部部会。

  二ヶ月おきの頻度で続いている小説部の部会。部員は5人。部と言っても部らしい活動はこの部会のみ。前回の部会以降の近況報告をそれぞれの部員がして、あとは自由に話す。13時半から夕方まで。ここ何回かはZOOMでやっている。 それぞれがそれぞれにやっていることを時々集まって報告し合うという形式で、どれほどモチベーションが維持できるものなのかと僕自身も半信半疑なのだけど、毎回驚くほどにそれぞれが充実した活動をしている。錯覚かもしれ...

August 9, 2020

【731】8月8日の文章筋トレ。

 常連メンバー5人と初参加の方が一人。10分と60分をやる。 初参加の人がいると僕自身、僕が持っている前提を再確認することになる。 文章筋トレは、参加した人それぞれが自分なりに試行錯誤する場所だ。その人なりの試行をし、それを他の人がどのように受け取ったのかを返す。他の人の受け取り方自体もまたその人なりの試行である。それを例えば6人でやる。これだけで相当に複雑で、十分に予測不能になる。 が、事実はさらに複雑で、自分の試行に対して、自分自...

August 6, 2020

【730】想像以上に予想通り。

5月29日にこのエントリーを書いて以来、香港を取り巻く状況は「想像以上に予想通り」に進んだ。当時は、多少の紆余曲折も想定されると、日本語で思っていた。事実は最短距離を通っている。少しこのことを考える。5月29日は僕がこの記事を読んだ日だ。あれから二ヶ月と少し経った。メモ・香港警察、海外の民主活動家6人を指名手配 国安法違反の疑い(b...

August 5, 2020

【729】8月5日の文章筋トレ。

蝉が鳴いている中、カエルさん、みどりさんがzoom、美緒と僕がまるネコ堂で、10分と60分をやる。そう言えば前回は、一つも書かず話してばかりいた。その反動なのかどうなのか、今回は殆ど話らしい話をせずに取り掛かった。文章筋トレをどのようにやるのかということ自体にも試行錯誤があって、あまり前例に固執しないようにはしている。というよりも、前例に固執できるほど、僕の記憶力は良くないのかもしれない。いろんなことがあってほしいとは思っている。今日...

August 3, 2020

【728】空き地。言葉の表出、夏合宿2020が終わった。

合宿のはじまりにあたって、僕が少し話をする時間があった。久しぶりに空き地の話をした。空き地はただの場所だ。何かでない場所だ。誰でも入れる。いつでも入れる。いつでも立ち去れる。いつまででも居られる。何かをしようと思えばできる。何かを持ち込むこともできる。持ち込んだ何かで何かを作ることもできる。使い終われば持ち出される。何もしないでも居られる。入らないでも居られる。空き地は未然だ。可能性そのもので、最大の全面的肯定であるただの場所だ。消費...

July 30, 2020

【727】言葉の表出合宿、楽しい。

合宿三日目の夜を迎えた。夕方から会場には、ゆうきさん、てるこさん、まゆちゃん、美緒、アラタ、僕が集まってきた。一緒に夕食を食べた。ゆうきさんとてるこさんは先程帰宅した。まゆちゃんは今は別館に移動して一人でビールを飲んでいる。書いてもいるのかもしれない。アラタを寝かしつけたあと、僕と美緒は本館で少し仕事をしている。もうひとりの参加者、カエルさんは今頃和歌山の自宅で書いているか、飲んでいるかしているはずだ。文章提出期限は明日の正午。あと1...

July 29, 2020

【726】合宿二日目。

 昨日から言葉の表出、夏合宿2020がはじまった。午後にものすごい雷雨がやってきた。その最中にまゆちゃんがやってきた。Tシャツに大粒の雨があたった跡があった。zoomをつないだらてるこさんとカエルさんがやってきた。二人はここには居ない。ゆうきさんは仕事中だろう。カエルさんがアイスを食べていた。それを見た僕らもアイスを食べたくなった。アイスを買いに行くには雷雨の中、外出しなくてはならない。カエルさんがzoomから居なくなった。てるこさん...

July 26, 2020

【725】グーグル翻訳で遊んでみる。

私はりんごが好きです。I like apples私はりんごも好きです。I also like apples.私もりんごが好きです。I also like apples.私もりんごは好きです。I also like apples.私もりんごも好きです。I also like apples.私はりんごもみかんも好きです。I like apples and mandarin oranges.私もりんごもみかんも好きです。I also like...

July 22, 2020

【724】7月22日の文章筋トレ

今日はみどりさんとカエルさん。ひとしきり天気の話などをしたあとで、10分も60分もしなかった。2時間半ただ話をしていたと今になると書くことになるが、その時間の最中は、一言喋り終わる度に、そろそろ始めようかと思いながら、そうはならなかった。2時間ぐらいたっていることに気がついてからは、もうこのまま話し続ければいいかと思った。これで良かったのかどうなのかの判断は早急にすべきではないし、こういうことが頻発するようになれば、もともとの仕立てを...

July 18, 2020

【723】7月18日の文章筋トレ。

今日は五人。今日から土曜日は5時まで。少し時間が伸びた。10分と60分をやる。60分を書き終わった時点で残り時間がかなりあって、今日は流石に余裕があるなと思っていたら、終わったのは17時40分頃だった。40分もオーバーする。文章を書くことは、最近の僕は、他人との距離を調整することと同じことだという気がしている。他人との距離を文章を書くこと以外で調整するのはとても難しい。文章を書くことでも難しいけれど、試すことができる。大概のことは通じ...

July 9, 2020

【722】7月8日の文章筋トレ。

昨日だ。一日経ってしまった。参加者は、カエルさんとみどりさん。いつもの平日メンバーだ。10分と60分をやる。僕は最近、できるだけ完成までの時間を遅くさせようというようなことを試みているのかもしれない。そのおかげで、速く書きたいということも早く書きたいということも思わなくなった。すでに、正確に書きたいとも美しく書きたいともわかりやすく書きたいとも思わなくなっている。楽に書きたいとも思わない。本当に書きたいのだろうか。いや、本当に書きたい...

【721】この世界は見た通りでは全然ない。

という比較的新しい科学的知見が面白く読める本。 僕たちが見ている視覚像はいわばフィクションで、現実世界(物理的世界)をありのままには表わしていない。空間的にも時間的にも。僕たちが見ているのは「現在の現実」ではない。というデリダっぽい視覚を僕たちは楽しんでいる。あるいは吉本隆明の心的現象論。===============■近々開催のまるネコ堂の催し===============●12月15日から21日:言葉の表出、冬合宿2020http...

July 3, 2020

【720】芸術祭実行委員会、再起動する。

明日香と美緒とで実行委員会のミーティングをzoomでやる。今後のイメージが固まってきた。10年やりたい。10年やっていたらどんなことになっているのか。どんな場所になっているのか。頭よりずっと上の方にあって、背伸びしたりジャンプしたりして手を伸ばしてようやく手に入れたものがとても甘い、しかし失敗すると空振りに終わったり転んで怪我をすることもある、というイメージが「発表の場」という言葉には付きまとう。そういう手の届くかどうかわからない甘い...

June 28, 2020

【719】「言葉にならない」が言葉を支える。

6月27日の『中動態の世界』第6章意志と選択のゼミ用に書いたレジュメの一部。この本を読むと吉本隆明の自己表出について考えが及ぶことが多い。▼言葉と思考。心の動きと出来事の描写。自己表出。 言葉として存在しないことが、直ちに存在しないとは言えないのは当然のように思えるが、これは、言葉の無能さ・限界を指し示すと同時に、言葉というものの存在原理でもある。 僕たちが何かを体験した。その体験は素晴らしいもの、あるいは、ひどいもの、あるいはまた平...

June 24, 2020

【718】6月24日の文章筋トレ。

よく晴れて風もある気持ちの良い日だったが、それはこの辺りのことで、zoomで当たり前にやるようになってくると天気の話もひと味違ってくる。ここではない場所の天気になぜか親身になったりする。今日は3人。平日はだいたいこのメンバーになる。カエルさんとみどりさん。僕。10分と60分をやる。3人ぐらいがちょうど良いという感想がある。時間的な余裕はこれぐらいが僕も良い。話題の保持度合いもちょうどいいかもしれない。それと、これぐらいの人数だと、自分...

June 20, 2020

【717】6月20日の文章筋トレ。

今日は満席。主催者含め全部で6人。これだけの人が書いて読んで感想を言えばそれなりのことは起こる。書くことはそれぞれで、共通に目指す場所があるわけではないが、一人の人間がフルパワーでやればそれなりの場所を占める。そうして他者と接触することになる。10分と60分をやる。書くことは孤独だ、と言えば孤独だけど、言葉というのは共通性としてもあるわけで、どんなに書くことが孤独であったとしても、何かを通じてしまうとも言える。書いても書いても花が咲く...

June 18, 2020

【716】本当かどうか、わかりませんよ。

『ことばと』の真ん中より少し後ろに載っている保坂和志さんの「胸さわぎ」に、でも注意してください、私は「察しがいいイコールすぐれている」とは言ってません。察しがいいというのは一種の反射神経のようなものだし、相手の気持ちを先取りしたり敏感に共感共振したりする一種の相槌能力にすぎません、ギンバイカは南米のたぶん熱帯雨林に生えている大木です、大理石は大理石です。[136]という、著者本人に似ていそうな尾花氏がカルチャーセンターの講師として話し...

June 15, 2020

【715】『ことばと』買った。

『ことばと』買った。HMKに教わった。vol.1を買った。vol.2が出る前に買った。読めてよかった。千葉雅也、ウティット・へーマムーン、阿部和重だ。ウティット・ヘーマムーンが特に良かったと今は思っている。他の作品も読みたいぐらいだ。この三作はたぶん文体が好きだ。僕が好きな文体だ。僕が好きな文体を読むと僕は、向こう側で光がきらめいている亀裂を感じる。好きでない文体はぺったんこだ。書かれていることだけしか浮かばない。紙に張り付いた文字が...

June 10, 2020

【714】6月10日の文章筋トレ。

かなり蒸し暑くなってきた。今日は4人だ。カエルさん、みどりさん、美緒、僕。始まった途端に雨が降ってくる。慌てて洗濯物と布団を回収する。雨が降ってきたのはまるネコ堂だけだ。カエルさんも降ってきた。みどりさんは晴天だ。10分と45分をやる。10分が意外によく書けた(自己比)。文章筋トレは僕はだいたいは、一応「よく書こう」と思っている。外的な基準によらないで、外的な基準ではよく書けてはいないものであって、自分で「よく書けた」と思えるようにな...

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